2016年1月15日金曜日

MINOLTAのカメラ達と昔の思い出

本来なら全国的な行事の年末大掃除として行うべきであったお部屋の整理を今してます。(ちょっとずつ)
部屋の片隅にある防湿庫には、未だにカメラが結構入っている。
私のお部屋はおもちゃが沢山なのだ~!!

で、ちょっとミノルタのカメラを集めて並べてみた。

 一番左からα9000、真ん中がα9xi、右がα9です。
 これらは発売された年代が違うミノルタの一番上位の一眼レフカメラです。(フィルムカメラの頃の)
この中で、私が一番好きなのは左のα9000ですね~。

α9000はAF一眼レフカメラなんですけど、見た感じからしてMF一眼レフカメラっぽい。
MINOLTAのα9000とNIKONのFM3Aを並べてみる。似てるでしょ。
 MINOLTA α9000解説
NIKON FM3A解説


このカメラのすごい所、その1
なんとAFカメラでたった単三電池2本で作動するところ。
しかも、Ni-Cd電池でも作動するという、恐ろしく低電圧でオートフォーカスが可能なところは、この後に発売されたどのAF一眼レフカメラと比較しても一番である。
おおよそ2VでAFさせているんだぞ。
逆に言うと、MINOLTAではAF一眼レフカメラを発売した当初、この辺を閾値にAFレンズの作動保証を考えていたと思われる。
MINOLTAがα9000を発売してからずっと後、AF 85mm F1.4 D Limitedというレンズが販売されたことがあった。そのレンズは以前からラインナップにあるAF 85mm F1.4と比較するとよりレンズ群の質量が大きく、しかもそのレンズ群全部を動かしてAFさせる方式だった。
実は私も以前所有していて、そのレンズをこのα9000に取り付けて実験したことがありますが、何とかAFが動く程度でとても実用にならない感じでした。上の画像のようにレンズを上へ向けた場合、作動が停まるほど動きが重かった。
当時カメラ雑誌では、そのレンズを所有していたカメラマンが自慢げにそのレンズの描写とうんちくを書いていて、メーカーインタビューなども書かれていましたが、レンズの性能ではLimitedレンズのほうが上だったのがだその他の総合性能で社内コンペティションに負けたらしい。
私の想像では、その総合性能とは、レンズを作動させる条件においてα9000ではかなり厳しかったからではないかと思っています。超望遠レンズの300mmや600mmなどもかなりいろいろ工夫して動かす質量を少なくしていたしね。
(備考:私はすでにLimitedレンズは売っちゃいました。マニアに買った時の値段より高く売れちゃったから。このレンズ以上の性能のレンズは、現代では結構あるしね~)

このカメラのすごい所その2
 MFカメラと同じようにフォーカシングスクリーンにスプリットイメージを利用できる。
これが今利用しているフォーカシングスクリーンです。
PENTAX LX用 SC-69という型番のフォーカシングスクリーン。
一応ピント精度は確認していて、問題なさそうなのでずっとこれを使っています。
露出計の精度は問題がでるはずはない。
何故なら、α9000の露出計はAFモジュール横にあるからです。ファインダースクリーンを通ってくる光束を利用していない。
↓ミラーを覗いてみると、周囲が四角く枠状になっています。外周部を除く内側が透過されるミラーになっていて、1枚目のミラー裏についている2枚目のミラーでファインダーと逆側に反射されます。そっちに露出計があるんです。真ん中の模様が変わっている部分がAF用に違う角度に2枚目のミラーで光をちょっと違う角度に反射している部分です。
結構凝ったメカニズムなんですよね。(*^。^*)

このカメラには、オプションでフィルムの巻き上げ巻き戻しを自動で行うモータードライブやインターバル撮影やリモート撮影機能など様々なものがあった。しかし、最小構成のカメラとレンズのみでは、カメラ自体がこれだけ小さくコンパクトになるんです。上記したように単三電池2本で全ての作動を行えるほど省電力だしね。

必要な機能をこのサイズに凝縮し、しかも後年の一眼レフカメラのようにプラスチックを多用したのとは違う堅牢性も感じるし、30年以上も前のカメラですが、こういうのを機能美っていうのかなあと、使っていて楽しいカメラです。



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