2018年10月30日火曜日

筑波山周辺寺社巡り 加波山神社の巻

またまた筑波山周辺をうろうろ。
今回は前回とは反対側の桜川市真壁地区方面に行ってみます。
今度もやはり石岡市八郷庁舎に車を停めて、チャリで山越え。
上曽峠から下れば真壁地区なのですが、せっかくだし見晴らしのいいグライダーの滑走路に行こう!
という事で、快晴の青空の元しばしくつろぐ。

ここからは道が崩れた林道を通れば近道だ。
斜面が崩れてそのままなので、もちろん車両通行止めなのですが、そんなものはチャリを担げばいいわけだし、登山道を通るよりよっぽどらくちん。





個人的にはこういった林道は舗装などしないでおいといてほしい。
舗装なんかして普通車が通れちゃうと、近くの峠道を見てもらえばわかるようにとても多くのゴミが不法投棄される。お金をかけて道路を良くしても良い事なんてほとんどないのだ。誰のための投資なんでしょうかね?

快適なダウンヒル。踏み跡はオフロードバイクやジムニー野郎たちのものばかりだ。

あれ? 何だろう、舗装道路が伸びてきている。

あれれ???
ただの車両通行止めではなく、しっかりと自転車を含むって書かれている。。。。山の上側の看板は登山道の途中から林道に入ったために見てはいないんですけど。
これじゃあもう二度と通行するわけにはいかないなあ。。。
MTBなんて余裕で通れるんだけど、道路が損壊しているから、それを直せていない法的な責任回避の意味合いがあるんじゃなかろうか?
何はともあれ、こうきっぱりと書かれてしまったのでは、ごめんなさい二度と通りませんですね。(´・ω・`)

真壁側に降りてからは、りんりん道路(旧筑波鉄道路線跡の自転車道)を岩瀬方面にちょっと行って、かばほ駅跡から再び山側へ。
鳥居があります。

ここを上の方に登って行けばいいのか~

おう、ここだ!
ここが麓の神社ですね~





とりあえずお参りをせねば!

拝殿のところに神社のいわれと地図がある。
おう!!!
加波山までの登山道が書いてある地図だ。今そっち方面から下ってきたところだけど、登ってみるか!

もう一合目か!! はやっ!!!

で、ここにも神社が。
加波山普明神社。

ここが通称たばこ神社みたい。
今では健康上の影響から肩身の狭いたばこですが、昔は茨城県内でも沢山の葉タバコ生産者がいて、それを国営企業が買い取ってくれて生計を立てていた。重要な産業だったんです。

この神社の中には天狗の頭部の遺骨を祭っているお宮があるらしい。

神社には 加波山普明神社と書かれているが?

その横のお守りなどを買えるところに掲示されている資料は加波山神社。。。。
これはいかに???

で、いろいろ考えながら参道を加波山へ登っていく。と!!!
おっ!!!
こっちにも加波山神社があるぞ!!!
真新しい最近建てたような輝き。

鳥居の傍にある説明文を読んでみる。
なになに、社名を不正に使い参拝者を惑わす神社があるので注意とな?
それって、さっきの神社の事じゃない?
カッコ法務省て~のもなんかきな臭い。(-_-;)

とりあえずこの神社でも地図を頂いた。
よく見比べるとさっきの神社と違いが見てとれる。前回通った石岡市側の加波山神社がこの神社では加波山神社の石岡里宮としているのに対し、さっきの神社では中宮拝殿と書かれていた。御祭神もこちらは大和朝廷の勢力拡大と共に全国に建てられていった神社と同じ。先ほどの神社は権現様ですね。

よく見ると先ほどの神社の略縁起という解説書にも同じような注意書きが文末の方に書かれていますね。

これらの事から推察すると、昔は神様と仏様を同じ山の中で祭っていたけど、近代明治のそれぞれは分けてお祭りをするべしという政府方針でそれぞれが別になったという事では? 
この間ブログで書いた弘法大師が加波山権現様の祈願所として大学寺顕徳院をひらけば、加波山神社大増分社ではなくその宗派のお寺となっているが、元々一緒に祭っていた神社が要素毎に分裂したから、参拝者から見ればどっちも加波山神社であったのにややこしいなあ~って事態になってると思う。私の想像ですけどね。
例えるなら、ラーメン屋さんののれん分けで、○○ラーメン(▽▽店)じゃなく、初代○○ラーメンは濃厚魚介とんこつメインのラーメン屋さんなのに、二代目○○ラーメンは全然違うつけ麺専門店で紛らわしいわ!!みたいな感じか?
大変失礼いたしました!!!! m(__)m

それはさておき山登ります!


ここは数年前にトレイルランの大会で通りましたね~



以前は気が付かなかったけど、扉に穴が開いている。
神社の人がたまたま通りかかったので聞いたところ、中の文化的遺産を盗まれたのだとか。県北の方の神社でも山の中の神社でカギを壊されて盗難被害になっているところを見たことがある。全国的に人目が届かないところは大変なことになっていますね。(*´Д`)

一通り巡りましたら、午後3時過ぎ。
空気が冷たくなってきたのでそろそろ下山します。
下りはチャリで駆け下りるのですぐですけどね~

と、こんな感じで今回は加波山神社を巡ってきました~






2018年10月27日土曜日

筑波山周辺寺社巡り

自転車を乗るのにいい季節になってまいりました!
虫が少なくなるのが何よりです~

で、今回は石岡市の八郷庁舎をスタートし、筑波山周辺をうろうろします。
つくば市からは筑波山を挟んで反対側の地区、大増方面に行ってみます。
今では田んぼの中に立派な農道が出来たので、集落の中を走る車は地元の人達や荷物の配送車位だ。
集落の中にある神社、加波山神社。で、その加波山はその神社の後ろ側に見えます。

大増地区の中心部、そこにもやはりお寺がある。
 菩提山大学寺顕徳院というらしい。弘法大師が関東巡教の際に加波山権現の祈願所としてひらいたお寺のようです。さっきのは加波山神社でここは真言宗のお寺。日本という国は、細かく言うといろいろな宗教がありますが、それなりに同居している国である。

 近くにある小学校は既に廃校。
かなり以前に廃校となってはいたようですが、市町村が平成の大合併で統合されたあたりで、全国的に多くの学校が廃止になっている。100年を超す歴史を持ていた学校もかなりなくなりました。そういう地域では通学がスクールバスになっちゃったから、道草どころか友達と校庭で遊ぶ時間も少なくなっちゃうようですね。かわいそう。。。


 そして、大増地区から稲田へ向かう山越えの街道の途中に大覚寺がある。
こちらは浄土真宗のお寺です。浄土真宗といえば有名な親鸞聖人の遺跡との立て看板も見えます。
 お寺は白塗りのこの辺では珍しい感じの建物。
 筑波山周辺は沢山の宗教関連の建物があったのですが、住民が少なくなり廃れてしまったものや、それなりの規模はあったけど江戸時代に寺社を統廃合されて無くなったりしている。確か、徳川家とかかわりの深い御岩神社が日立にあるのですけど、そこは仏様も祭っているという、一風変わった神社であったりする。

そして、板敷山を越えて稲田地区に来てみた。
ここは浄土真宗の本山がある。西念寺

徳川家の葵の御門が。
 筑波山神社やさっき訪れた大学寺顕徳院にもあるこの印は、ここ常陸の国で徳川家に選ばれた宗教関連施設という事だ。どんな基準で選ばれたのかはわかりませんが、同じ親鸞聖人の草庵があった茨城県城里町のお寺は取りつぶしになっている。

 ここは浄土真宗の聖地なだけに、廃れることはないでしょう。
今の時代でも政治と宗教は繊細な問題だけど、長く続いた江戸時代でも結構いろいろと気を遣わねばならなかった問題であったのでしょうね。

お寺内にあった地図。
大規模な飢饉があった時に、移民をした時の道筋らしい。
元々そういうことが許されない時代だった時に、お寺が主導して行っていたらしいから、一歩間違えば大問題ですよね。

他にもお寺の中にはいろいろな資料がありました。

今では山の端の山村とかでも、歴史を調べながら見て歩くと、いろいろなことが想像できて楽しいもんです。
MTBに乗りながらぼーっと景色を眺めるのもいいですけど、たまにはゆっくり距離を走らないで道草してみるのもいいものです。








2018年10月22日月曜日

北海道 道北バスの旅 3/3

3日目は名寄から。

ここからもまた早朝の列車に乗ります。朝一ではないですけど。

老朽化もなにも、よく動いてますねという位にボロがむき出し。
この気動車が無くなるのが先か、線路が無くなるのが先か。。。

路線バス然り、鉄道然り、関東地方位の人口密度でも黒字化が厳しくて補助金を利用して運行している路線が結構あるのに、北海道の人口密度でそれらの交通機関が会社として利益を上げられるはずがない。
それならしょうがない、無くすしかない?
無くすと困るから、各自治体が補助金というお金を支払って路線バスやデマンドタクシーなんかを運行している。でも、根本的に資金が補助金だから、運行経路が町内循環とか、自治体の区切り内になってしまうことが多い。今回乗ってきた旧国鉄廃止路線のバス代替えは、元々の目的が代替えだけに日本有数の過疎地で長い距離を走っている。
私の考えですが、現在建設中の高速道路(無料区間含む)が稚内まで開通すれば、多分その時点で高速バス転換になるのではないかと思う。ここ数年、北海道の鉄道路線が危機的状況なのは判り切っているので、いわゆる乗り鉄をやっている。日高本線はわずかの差で自然災害が先に起こってしまい、乗れなかった区間が多くあるが、その他は何とか乗れている。他のJR各社のように復旧自体が難しい区間が多いのだ。
慣れ親しんだものが無くなるのは誰でも悲しい。駅の掲示板を見るとせつなくなりますね。(´・ω・`)

で、名寄から旭川行きの列車に乗り向かったのは士別駅です!
駅を降りると今では珍しい掲示板が!
「6時間を超えたものは消します」って、そもそもどれが6時間たっているかがわからん。携帯電話でメールする時代でも掲示板があることがすごい。

そして、駅から歩いてすぐ、士別軌道株式会社へ。

恐る恐る玄関を入る。

う~~~~ん。。。。( *´艸`)
何んとも趣のある待合室だ。これは列車のシートかな?

系統図、数字がいっぱい並んでいてよく解らない。。。
ストリート、アベニュー的な感じかな?

で、方面別に書かれている時刻表を見ると至ってシンプル。
予約が必要とか、土日祝日運休とかを除くとすごく本数が少ない。間違って乗り過ごしてしまったら冬場は凍死してしまうのではなかろうか?

本日は士別軌道の名物バスに乗るために、とりあえず朝一のバスでそのバスの始発バス停に向かわねばなりません。それで、乗るバスがこれです! すごい、個別の座席になっている、観光バスか?

関東近辺ではほぼ感熱紙に変わってしまっているから、意外とこういう整理券自体も貴重な体験。懐かしい!!

前乗り前降りで、この料金箱に整理券と運賃を入れるです。

士別の街を抜け、畑の中をしばらく走る。

運転手さんがここですと言うので降りた停留所。
まさにただの畑の中なんですけど。。。。

ここ30線というところが始発らしい。
奥の小屋がバスの待合室になっているが、ちょっと入る気になれない。

7時20分に士別発の風連行き、登校日運行のバスに乗ってきたわけだが、私以外に誰も乗っていない。たまたま? いや、わざわざ登校日運行なのにたまたまは無いだろう。このバス停のちょっと手前にあった小学校は閉校になっていたぞ? 雨とか天候の悪い日には利用するという事かな?

目的のバスも登校日運行だ。こっちは士別の街中行きだし需要はあるかな?
バス停の発着本数を見ると、茨城県で言えば筑波山周辺の石岡市八郷地区あたりの運行本数に相当する。(解かる人だけ解ればいいです。)
つまり、関鉄グリーンバスの柿岡車庫=士別軌道株式会社。
驚くほど小規模なバス会社。だけど北海道のこういう地方だからこそ昔のままの規模で現在に至っているのかもしれない。
きた~~~~!!!

今では日本中で数台しかない動く状態のモノコックバス。
今時の乗用車はオフロード車の一部以外ほぼモノコック構造なんですけど、バスはちょっと違う。

士別軌道の車庫に停まっている状態のバスをよく見ると、車体に沢山のリペットが見えます。現在の乗用車はスポット溶接で鋼板をつないでいますが、バスは鋲でとめているんですね。

これは茨城県つくば市の公園に保存されている国鉄時代の高速バスドリーム号。
これも沢山のリペットが見えます。こんな感じで、昔は飛行機のように作っていたんでしょうね。

いざ乗車して車内を見渡すと、元々は路線バスとして作られたのではないのだろうと思われるような手作り感がある。なにはともあれ、ここに来れば誰でも乗れるという事が素晴らしい。

さっき来た道を戻っていく。
相変わらず学校登校日運行のはずのバスだが、誰も乗りそうな気配はない。

士別駅前到着!
結局は私の貸し切り状態!!! まさに私の為に走ってくれたといっても過言ではないモノコックバス。

そして駅に歩いて戻ると、先ほどのバスが停車している!
もしかして、撮影のためのサービスか?

音威子府や新得など、北海道ではよく紹介される駅そばが何か所かありますけど、ここ士別駅にもあまり紹介はされませんがあります。残念ながらまだ開店前、乗り継ぎの待ち時間なんかにちょっと食べたくなりますよね。待合室でじっと携帯いじりながら待つだけだし。

おっ! 今日は私が乗ろうと思っていた特急列車が車両変更になっている!
何がやってくるのかな?

旭川から特急宗谷がやってきた。本来であれば、この列車が特急サロベツ&特急宗谷として来るはずだったんですけど。
数年前の札幌駅まで運行していた時は、特急サロベツが183系っていう古いやつで、特急宗谷がこれだった。183系が古くなって無くなっちゃうから、ダイヤをいじって札幌まで行かずに旭川折り返しでしのいでいると思われる。瀕死のJR北海道。。。。

おう!!! きた~~~!!!
リゾート列車ノースレインボーだ!!

リゾート列車だけに見晴らしがいいハイデッカー車だ。
これと違うクリスタルエクスプレスは以前に札幌から富良野まで乗ったことがあるのですが、車内はよく似ている。

車両の中ほどにはラウンジもついている。
他の人が談話していたので、全景は撮影してません~。


旭川駅に到着。
ここからは列車から高速バスに乗り変えます。

札幌市内に用事あるなら、列車利用よりもお得。まったり寝ながら時計台まで行けちゃう。

そして、札幌市内をぶらぶらして、夕方の飛行機で茨城空港へ。
今回は広い北海道の北部を駆け足で巡る旅でした。
本当はもう少し時間があれば、美深トロッコ王国とか行きたいところまだまだあったんですけどね。またの機会に行くとしましょう!