2022年12月25日日曜日

SPECIALIZED ALLEZケーブル調整の巻

 前回、とりあえず少し走りながら、シートポジションやハンドルポジションの位置を仮に決定しました。

その設定でしばらく乗ってみることにしますが、ちょっとケーブル類が今のままでは長すぎます。


 この状態では長すぎますよね~(;^ω^)


 なので、ワイヤー類を詰めます!

 

ここからはお部屋での作業になります。

先ずは、完成車に付属してきた小物を広げます。

ディスクブレーキ関連やシフトワイヤ関係の小物、そして、ホイルが一応チューブレス対応なので、それ用の小物などが入っていました。


 そのほかに、ペダル取り付けようと思われるスペシャロゴ入りスパナ。

ペダルの取付には厚みの薄いスパナでなくては使えないから、付属させたのでしょうね。(使っていないから多分ですけど。。。)

最も、シューズにクリートと呼ばれるビンディングがついたペダルの場合、その多くは軽量化の目的もあり、ペダル軸に六角レンチの穴が開いているから、フラットペダルとかでない限り使う機会はあまり無いかもしれません。もちろんあった方がいい工具ではあります。


 もう一つ工具がついていました。

簡易的なトルクレンチです。

私はトルクレンチを持っていますが、持っていない人は結構いると思いますので、特にカーボンパーツの破損防止のためには必須の工具です。

ただ、私の手持ちのトルクレンチと比較すると、結構強めのトルクに出るので若干の不安はある。


 これはチェーンガードかな?

スプロケットのスポーク側に取り付けるやつ。

リアディレーラーの調整が悪いと、スポーク側にチェーンが落ちることがあるので、これを使っている自転車はあります。私の経験上では、チェーン落ちる位だとリアディレーラーもスポークに接触するくらいの状態になるから、走る前に気付かなかったことはなかったかな。

そもそも、これを取り付けていると、私は未熟者ですとアピールしているようなものなので、大概の人は外しています。。。


 これは後ろ向きに取りつける反射板です。

法令的に、公道を走る乗り物には取付が義務付けられている装備になります。

完成車の場合は、後方灯火(LEDライトなど)が必ず装備させるわけではないので、このようなものが付属するのです。一般的には、違反したからと言って何らかの罰則があるわけではないから、つけない人も多いですが、販売する側としてはそれが法令で定められている以上は無駄でも必ず添付しなくてはならない装備です。


 これもそうです。

前方方向がこっちですと示す装備になります。

モーターバイクや自動車などはデザイン性重視で、この存在がわかりにくいですが、鉄道などは明確に赤色と白色の表示がされます。

自転車の完成車の場合は、ヘッドランプもしくは白色反射板がハンドルバーについていることが多いです。がしかし、これって前輪に取り付けるタイプで、前からは見えないんだけど。。。

取り付けるつもりはないですが、これでいいのか?

 


 そのほかに、わたくしは頻繁に車輪を取り外すことが多いので、別注でスルーアクセルのレバー付きを買っちゃいました。

別にそこまでエアロ性能を追求しているわけではないし、便利な方がいい。


 これで今まで使用してきたQR(クイックリリース)と同じ状態になりました。

さて、話は戻りますが、私のAllezは油圧ブレーキとワイヤー式の変速装置の組み合わせになります。説明書ではこれです。

 

ダウンチューブ内は、接触音防止のためのチューブがあります。なので、現実的にはハンドルバー側でチューブを詰めるのが一番簡単で効率的です。

シフトケーブルは、ちょうど都合よくJAGWIREのケーブル調整用のコマがついている。

ここで寸法調整しろって事なのでしょうね~

 

でも、結局はダウンチューブ内の音防止素材を移動させる手間を考えたら、シフトレバー側で油圧ブレーキのチューブも詰めなければならず、バーテープをいったん剥がして、ブレーキチューブを縮めます。

 


 という事で、全て内装ケーブルではありますが、そんなに作業性は悪くはないです。

ただ、この完成車の状態から、ワイヤー全交換とかをするのは結構大変かなとは思います。

雨の日とか走った場合、当然フレーム内に雨水が侵入するのですが、それでケーブルが錆びるなら、定期的な交換をすることになるでしょう。その時は外装式よりも手順が多くかかることは覚悟しなければなりませんね。

 


 

 

 

 

2022年12月24日土曜日

SPECIALIZED ALLEZを買っちゃいました!

ずっと昔のロードバイクを復活させましたが、それは乗っていたカーボン製のロードバイクを破損させてしまったからなんですね~

これで、わたくしは2本目になります。

長く乗っていると、傷をつけることも多々ありますが、カーボン製のフレームの場合、へこみ傷は致命傷になりやすいです。

という事で、いまだに乗れるスチールロードバイクを持っていますが、新しく購入することとしました。

いろいろ検討した末に購入したのは、SPECIALIZEDのアルミ製ロードバイク、ALLEZ Sprintです。

元々乗っているのが、スチールフレームの中でも硬い乗り心地と言われるColumbusMAXチューブを使用したTommasiniのVelocistaです。

でも、私はこの乗り心地が気に入っています。

初めて所有したロードバイクがTANGE019というチューブを使用したスチールバイクなのですが、これがとってもぐにゃぐにゃしていて気持ち悪かった。

まったりとポタリングするようなときはいいのですが、ダンシングするようなときや下りでスピードに乗るときなどに、フレームが左右にひねられる方向にかなりたわむのです。

1990年代のスチールの時代やその後のアルミニウム製ロードバイクの時代は、軽さと剛性、快適性のバランスでいろいろな試行錯誤がされた時代でした。アルミでは軽く出来るけど乗り心地が堅いと言われて、シートステーだけカーボンを使ったりもしていましたね。今ではすっかりなくなりましたが。

なぜなくなったかというと、その部分で振動を吸収できる限度が低いからでしょう。

それをやるんだったら、他の部分でやった方がいい。

クルマに例えるなら、車体の剛性を一部下げるような。

一つの解決策として、サドルのたわみがかなり効果があると思われます。

というのも、以前の自転車用サドルはパッドの厚さが厚いか薄いかという指標で快適性が測られていましたが、軽量化追及の副産物としてなのか、パッドが薄くても快適性がある程度ある製品も出てきた。サドルのベース自体がたわむことによって衝撃をいなしてくれている。事実、今時のサドルを1990年代の硬いと言われる我がtommasiniに組み合わせると、ロングライドもかなり楽です。あの当時、この組み合わせがあったなら、オーバーサイズの太いチューブを使ったスチールバイクの評価も変わっていたかもしれませぬ。

 

このような経験もあり、私はアルミニウム製のロードバイクがカーボンフレームの劣化版とは思っていませんし、コスパ的に同価格帯のカーボン製ロードバイクと比較するなら、アルミ製の方がメリットが大きいと思う。


今回購入したALLEZは、シマノの105というコンポーネントを組んである。

最高級コンポの素材やフィーリングを落とした最低ラインのグレードです。

というのは、これ以下のコンポだと、機能も落としているから。

見た目的にSHIMANOのコンポは黒で統一している。

この105はシルバーバージョンもあるが、使用素材の素材がシルバーだから、ちょっとでも削られると使い込んだ感じが出てくる。要するに、見た目的にみすぼらしくなる。

そういう美意識は、カンパニョーロとの大きな違いなのでしょうか?

わたしにとって、シマノのコンポーネントを搭載するロードバイクの所有は、初代STIグループセットのシマノを使って以来、約四半世紀ぶりとなります。。。。

あの当時、シマノは機能的にすごくいいものを作っていたのですが、1年も使うとシフトレバーのシフトが滑って変速できなくなる耐久性の低さや、STIレバーのブラケットが長時間握っていると手が痛くなる形状の不適合があり、カンパに移行したのでした。(今とは違いブレーキレバーに変速装置が乗っていた)

カンパにはカンパのデメリットもありましたが、あの当時は、今とは比べ物にならないほど修理部品が細かく提供されていて、試行錯誤をしながらも、自分自身の知識や技術を高めてもらったような気がします。


変速性能はカンパよりシマノの方がどの世代でも一歩先を行っていたような気がします。

このALLEZに組んである105でもすごく快適。

 体感的にはわからない軽量化のために最上級コンポのDURAACEに変える理由はないほど。

ちなみに、電動ではない最後のDURAACEであるR9100シリーズのリアディレーラーは、この105リアディレーラーのような30Tより大きな歯数には対応していない。

そういう点でも、このALLEZってかなりバランスのいい部品の組み合わせであると思う。

クリテリウムからヒルクライムまで、最小の出費で部品変更できる。


シートポストは専用品です。

TARMACとこのALLEZはこれを使用するしか選択肢はない。

でも不満は出ないでしょう。

公式の説明にあるようにカーボンだから振動吸収性が云々というよりも、形状の自由度でカーボンになったのだと思う。

シートはパワーサドルとなっている。今時流行りの先端が細い部分が短いタイプだ。

ただ、先の文に記したように、サドルのたわみで振動吸収をするためであれば、もっと先端を長くしてサドルのベースを適度にたわむようにするのもよいと思う。別に、そこに体重をかけて座るわけではないでしょうから。(SPECIALIZEDはパッドの厚みを製品に記載しているが、体重との適合を記載してはいない。)


試行錯誤の上、ステムの高さを仮に決定した。


ブレーキやシフトケーブルが長いので、今回ポジションを仮決定したことで、これらケーブルを詰めていこうと思います。

それで何か月か乗ってみて問題なかったら、コラムをカットしてみようかな?

いまのところ、これはあかんな~という点はないです。

SPECIALIZEDは、フィッティングデータからある程度の標準モデルを作って部品を構成しているって代理店の人が言っていたけど、「これ欧米人向けじゃないのか?」というような部品のつけかえはしないで済みそうです。


ALLEZの初期調整に続く~~











 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022年11月30日水曜日

茨城県の歴史の道を走る (南郷道) その2

 前回の続きです。

 

次に訪れたところは、国道118号線の久慈川を越える橋を渡らずに、左へ入ったあたり。

丸信ドライブインのところですね。


 

歴史の道の選定されている赤線の部分は、JR水郡線を越える手前付近ですね。 

ちなみに、どうやっても青線部分が現在の道とは重ならないので、既に歴史の道指定部分以外の探索は諦めました。。。(*´Д`)

今まで探し回ってはみても、ほどんど街道跡が見つからず、労力の無駄遣いになっているので、省略です!


国道118号線から左に入って、少し行くと、自治体が設置した案内板があります。

ここを左折して少し行ったところらしいです。


右側を注意しながら進んでいくと、ありました!

ここが南郷街道のようです。(文化庁の地図では青線の、選定個所ではない道全体のルート部分にあたります。)

里山のいい雰囲気です~

民家を過ぎる頃、対岸の国道と周囲の民家がきれいに見える。

ここから川沿いの急斜面を通る舗装道路と採石場へ下るあたりが歴史の道の選定個所なのですが、古い遺跡などは無いですね。。。

熊野古道のようなイメージを持って訪れると、がっかりするでしょうね。

この辺は、歴史の道を感じるというより、里山の雰囲気を楽しむのが良いと思います。

茨城県の県北地域にある沈下橋。

沈下橋といえば四国の四万十川あたりが有名ですが、関東地方にもあるんですよ~

常陸大宮市や常陸太田市近辺には、これよりも小さな車が渡れないものも結構残っています。過去にこのブログでも紹介したよ。


100年以上前の南郷街道跡をたどってみると、この橋を架けるのが困難であったから、川から近くの結構アップダウンがある道筋を通らなければならなかったのでしょうね。

川沿いを北上していくと、道沿いに南郷街道の案内板がありました。

現代であれば、久慈川にいくつもの橋が架かって、走りやすい平坦な土地がある方へ車道を通している。しかし、古い道筋は、ひたすら小高い山を越えつつ川のそばをなぞっていく。


 そして、最後がここ。


 グーグルマップで地形を重ねていくと。

富士フィルムオプティクス近くの川がカーブしたあたりになる。

 

 

実際に行ってみると、登り口がありました!

来た道を振り返ると、畑の間を通る農作業の小道ですね。(*^-^*)

ここがそのまま牛や馬が通った街道跡というには細すぎる。。。
 


まっすぐ進んでいくと、斜面にうるし畑があり、その畑の隅っこに石碑がありました。

これらは、もしかしたら、昔の街道跡付近にあったものを、開墾する時に移動したのかもしれませんね。





あたりをうろうろして、尾根の切通に出た。

ここままさしく昔の街道の痕跡ですね!



茨城県によくある犬供養のY字の物体もある。

近年まで近隣の人達が世話をしているからこそ、今でもある場所なんでしょうね。


しかし、訪れていいのはここまでですね。

わたくしはここを越えて川の方に降りていきましたが、ほぼ痕跡は残っていませんし、何より危険です。

切通を抜けて、つづら折りで下っていくのかなあ?

なんて、それらしき場所を下っていくと、その先は急斜面で道らしきものはなし。

それも納得がいくような、久慈川のカーブの外側に位置する、ひとたび自然災害が起きたならえぐられる位置にあるところなのだ。



 そして、しょうがないから戻ろうとしても、上から見た時にはそれなりに道筋があるように見えたのだが、下から見上げたらどこが道筋だか全然わからない。。。。

(しまった、iPhoneのスーパー地形アプリでGPS軌跡を記録しておくんだった。。。)

後悔の念と共に這いつくばって急斜面を登る。

直ぐ近くに民家が見えるようなところで滑落事故するわけにはいかぬ。。。

 

必死に自転車を担いで斜面を登って、さっきの切通まで戻る。

民家のすぐ近くで遭難するところであった。。。。

 


そして、最後に今回の探索を行った結論を言い表すなら。

赤線部分に古道跡があると思ってはいけない!

 文化庁の資料にある地図は、平成24年度の地形図に、昔の街道が通っていたと推定される位置をざっくりと描いてあるということで、例えば熊野古道のような過去の街道跡がそこに残っているとは限らない。だから、熊野古道のような街道跡がある位置を描いた案内図はない模様です。。。