2016年11月2日水曜日

週末サイクリング 北海道遠征 襟裳岬の巻 後編


2日目の出発は、やはり早朝。朝日が昇る前です。

旧えりも岬TH、現在は民宿 仙庭。
歴史を感じさせる手紙や写真の数々。

玄関の受け付けは、もうどこが窓口やらわからない状態。。。

あたりいっぱいに貼られている思い出の数々も、もうすぐ見納めになるらしいです。

ラストラン、来年の5月、2017年の春先にはこの民宿をたたんでしまうようです。
古くはユースホステルとして営んできて、現在はこじんまりと民宿として営業しているのですが、管理人さんの年齢とお宿の補修にかかる費用などをいろいろ考えた末の決断のようです。

今時は、シェアハウスとか民泊などといろいろな呼び名が増えましたが、長い間継続的に営業するとなると難しいのでしょうかね?
私が若いころは、「でっかいどう、北海道」などと、バイカー(チャリというよりもモーターバイクのほう)は夏になると青森のねぷた、そして海を渡って北海道を目指したものですけどね~。(*´ω`*)
あの頃は、125cc~400cc位のモトバイクにテント積載の人が多かったが、今すれ違うのは中免のバイクではなく大型のおっちゃんたちばかり。昔走った人たちが今でもあの頃をなぞって走っている感じです。
クラクションと共に手を挙げて挨拶して抜いていくバイカー達、あの仕草は昔のままだ。
私もバイカー達も、お互いに年はとったけれど北海道に来ると懐かしき昔を思い出す。
残念ながらこのユースホステルは無くなってしまうけど、旅人たちの些細な交流は今後も続いていってほしいですね~。

どうもありがとうございました~!

記念にこれをいただいてきました~♪

そして、本日は先ず襟裳岬に行きます。
当然先っちょからの出発です。
先っちょには男のロマンがありますよね! きっと。宿からは岬までほんの1km位。
この辺も昆布干しをしている。日高昆布って言ったらブランドですものね。


この突端のさらに先まで歩いて行って朝日を拝みました。

風極の地 襟裳岬。
本当に風が強い。
崖っぷちに立っていると、突風で落っこちてしまいそうです。

茨城県より10度くらい気温が低い。
天気予報を見ると、現在の気温は氷点下。そして、風速が10m/sを軽く超える。。。

さて、そろそろ出発しましょうか。
この高台をえりも町市街まで走っていき、そして海岸線沿いをひたすら様似駅まで行くんです。

走りながら道端を見ると、たくさんの実をつけたグミがあちらこちらに!

まだ朝飯を食っていないから、お腹が空いている。
美味しそうなのでバクバク食べちゃいました!
正に道草を食ってます。。。( *´艸`)
これだけ真っ赤になると、タンニンの渋みもほとんど無くて、味的には野イチゴ(草イチゴ?)のような感じ。
北海道の人たちは、これだけたくさんのグミがあるのに何で商品化しないのであろうか?
長野のほうに行くと、コケモモなどをジュースやジャム、お酒などに加工して売っている。
これだけ野山にたくさんあり、ほとんど元手がタダなのに使わないなんてもったいないなあ~。
ちなみに、この赤い色はトマトと同じリコピンという物質で、ジャムなどに加工してもイチゴのようにくすんだりせず真っ赤なままです。リコピン自体も健康に良い成分として注目されていることだし、効能のアピールも申し分なさそうなんだけどなあ。
などと考えながら、鹿さんのようにむしゃむしゃ食べちゃいました。

そうだ、ここでそんなに寄り道をしている場合ではなかった。。。
 見えてきた! 様似~!!
若干、湘南ぽい。

様似駅に到着!
しか~~し、JRの列車代行バスは数分差で出発してしまっていました。。。((+_+))
えりもの風に負けました。。。

日高線終着駅の様似駅。
昔はこの先の工場まで貨物線が伸びていたようですが、今はもうありません。

バスに間に合わなかったので、ちょっと駅で立ち話。
観光旅行記念の切符を売っていたので購入しました。

そして、列車が不通になったけど乗車券は売っていたので購入してみました。
札幌とか新千歳もあったけど、3千円もするから近場の駅までのやつだけね~。
関東地方でこのようなきっぷはないから私的にはちょっと珍しいという感覚もありです。
茨城県の無人駅だと、駅に乗車証明書の切符を発行する機械があったりだとか、券売機が設置してあります。

次の列車までは3時間もある。
今回の目的であった門別のししゃも祭りに行くのも絶望的です。
しょうがない、この爆風の中を静内駅まで走ってみますか!!
聞くところによると、明日は初雪が降る予報が出ているらしく、季節の変わり目の強風なのだろうとのこと。まったく、昨日の味方は今日の敵ですな。

ヘロヘロになりながら静内駅に到着。
ここはかなり大きな駅だ。駅そばあるしJRの窓口もあるぞ。
ただ、やはりシシャモ祭りには間に合わなかった。。。。

これ以上チャリで走っても見るべき観光スポット無いし、間違ったら本日中に茨城に帰れなくなる。
ここで今回のチャリ走りは終了! 輪行に切り替えます。

祭りは見ることできなかったけど、生のししゃもを食べることできたし、民家の軒先でししゃもを串刺しにして干している光景も見ることができた。
自転車で走って、それなりに雰囲気はわかったので良しとしよう!
干したししゃもはネット通販で購入する。(;^ω^)

代行バスを鵡川駅で列車に乗り換えて苫小牧へ。

先ほど乗ってきた列車は、折り返しの静内行きと表示されている。
列車自体は鵡川駅までしか行かないのですけど、バス連絡されていて静内までは待ち時間なしで行けるのでしょう。
列車には10数名のお客さんです。
たぶん、そのまま全員がバスに乗り換えても全く問題がない。

地元の自治体は鉄道の存続にこだわっているようですが、はっきり言ってそのこだわりに固執することは誰も得をしないバカな選択だと思う。
JR北海道は赤字路線だからもちろん鉄道は廃止したいでしょうし、自治体や利用者にしても駅が住んでいるところから離れている今までの状態よりも道路沿いに移動したほうが利用しやすいっていうものだろう。バスであれば乗降する停留所を役場や病院などの近くに移動することが簡単だし。
私が関係自治体の長だったなら、鉄道廃止には即刻同意します。
なぜなら、ごねていても何の得もないからです。めんどくさい自治体だと敬遠されてしまうと、いろいろな国との交渉事もマイナスになる。これは重要なポイントです。今、生き残れる地方自治体とそうでない自治体を意識しているお役人様が多いからなんです。
三陸のBRTという鉄道代替えバス路線なら、利便性はほぼ鉄道路線のまま。観光利用者にとっても、青春18きっぷや各種フリーきっぷで鉄道と同等の利用が可能なことから、十勝方面に抜けるJRバス路線も巻き込んで、過去に開通させることができなかったえりもまわりの路線を切符で利用可能となれば、観光客利用の増加も考えられる。
もっとみんなが幸せになれる方向を模索していくべきですね。
客観的に見て、現在の鉄道路線再開の要求は、よく公共事業にありがちな、自分の身銭を切ってやるわけじゃなく、しょせんヒトの金を使おうとしているから、そういう要求をしているんでしょ?というスタンスに思われるんですよね。一言でいえば「たかり」です。

とまあ、持論を書きましたが、私自身鉄道の旅は好きですし、日高線が無くなるのは悲しいですが、根本的に誰かを不幸にして自分が利益を得るっていうのは嫌ですから、うまいこと折り合いをつけて早く話を前進させてほしいなあと思います。

今回は、無くなるものをいくつも見た、ちょっとセンチメンタルな旅になりましたね~。











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