2013年10月21日月曜日

第二回 能登半島すずウルトラマラソンに参加しました!

昨日はこのところ続いた東北遠征から少し志向を変え、北陸の方に行ってきました。
目的地は能登半島の先端近く、珠洲市です。初めは韓国のチェジュ?と思いましたが、間違いなく日本です。

当日、3時半に受け付けに市の体育館に行く。
スタートが早い大会の場合に、受け付けが前日のみという事があるけど、それだと遠方から行く私の場合にはスケジュールの都合がなかなかつかない。大会関係者は大変かもしれませんが、私にはとてもありがたい事です。
それにしても、ロングの体育会系イベントの場合、視界にトライアスロンの文字がよく入るような気がするのだけど、気のせいでしょうかね?



あいにくの小雨の中、午前5時スタートに向けてカウントダウン。
いよいよであります。
日の出前から日没後まで走り続けるなんて、あんたらよくやりますよ。。。。と、他人事のように、客観的に考えてみても、ちょっと変わった連中に思える。

スタートして向かう先は、見附島。
みなさん並んでいるのは縁結びの鐘です。
とりあえずあるとやってみたいと思うのが人情。私も並んで鳴らしてきました。

ここから今来た道を引き返し、スタート地点まで来たら内陸の方へ向かいます。
そう、峠を越えて反対側の海まで向かいます。

なに~すてきな○んぽ道!!
 いやいや、、、逆側から見ているから、散歩だ。。。既に疲れている俺。。。

周囲には田舎の風景が広がるが、ずっと登りで結構大変だから、なかなか景観を愛でている余裕が無いのが残念。

反対側の海辺まで下ると、比較的大きなエイドステーション。
今回のウルトラマラソン、エイドステーションは各所にあるけど、固形物のエネルギーが補給できるエイドが少ない。故にある程度ハイドレーションのバックの中にジェルのエネルギー補給物を持ってきてはいるが、道程が100kmだけに最後までもたないような気がする。沢山持ってきてもそれが為に疲れちゃうってこともありますからね。
そこが不安要素だけに、エネルギー補給は丹念に行います。


カレーもあった!
もちろん頂きます!!
美味しかったけど、運動中だけに、一度に沢山の補給が出来ずお代わりは断念。
食べ過ぎても気持ち悪くなってしまいますからね。


そして、海岸線を走って向かった先は千枚田。
よくこの場所に作りましたよね。すごいですね!
今の時代だとここまでして米を作る気持ちは理解できないと思います。日本人にとって米とは特別な思い入れがあった食べ物なんですね。

この地の観光が終わったら、また今来た道を引き返します。
そう、このウルトラマラソンは能登半島の観光地をマラソンで巡るコースなのです。


って、あ~~~!!
逆からだと道が判らなかった。。。。
痛恨のミスコース。誘導員もコース指示も無かったし。ほんの数百メートル無駄にしただけだけど、ホントがっかり。

まだ半分かよ。。。
土曜日に仕事があり休めなくて、ほぼ徹夜で関東から能登まで走ってきたから、眠さもありかなりマイナス思考ダークサイドに引き込まれかけている。
誰の為でもない、自分の趣味で参加しているこのマラソン。止めるも続けるも自分の自由。



止めない!
意外としぶといんです私。往生際が悪いとも言う。
ここではパスタを頂く。

雨も結構降ってきたので観光案内所の中に腰を下ろして一休み。
と、座った瞬間足が攣り悶絶。。。。もう、北斗の拳のケンシロウに秘孔を突かれたように筋肉が波打つ。
しばらくの悶絶の後に我に返り、もう体力的には限界であることを受け入れざるを得ない状況を理解する。後は体を騙しながら気力で走るしかない。

足が攣って動かなくなったら歩き、収まってきたらちょっと走るを繰り返しながら前進。
正面に恋人の聖地との標識が見えてきた。何だこれ?

せっぷんトンネル?
何じゃそりゃ?
輪島市観光協会HPから引用↓
曽々木海岸、波の花みち遊歩道にある小さな手掘りトンネルです。実はこの「接吻トンネル」は昭和32年公開の東宝映画「忘却の花びら」のロケが行われた場 所です。主人公(小泉博さん)とヒロイン(司葉子さん)が二人の愛を確かめ合ってこの洞窟でキスをしたんです。それで、「接吻トンネル」として一躍有名に なったんです。

自分がピンチな状態なだけに何にでもあたりたくなる。。。。

再び珠洲市に入り、塩を作る観光施設が見えてきた。
日本海側って、塩を作る観光施設がこの能登を含め、各所に点在している。


海岸線から一気に100m以上駆け上がる椿の展望台直前にあるエイドステーション。
子供たちが応援してくれているが、十分に答えるだけの元気がない。ごめんチャイ。。。。




こんな風が強い雨の中、応援してくれてありがとう。


*ここからは画像ありません。 いくら疲れていても、写真を残してきていたのですが、最後の悪あがきに入ります。どう計算しても今のスピードでは完走することは不可能ですが、ぼろ雑巾の最後の一滴まで水分を搾り出すが如く、行ける所まで行って見ます。

椿の展望台を過ぎて、ほぼ下りの区間に入ったのですが、もう足の全てが攣っているために足を前に出した後の着地が出来ない。走る動きのテンポを維持できず、ちょっと早歩き状態で進む。

禄剛埼灯台が85kmの関門だ。
16:50が締め切り時間になっているが、私はその最後のランナーとして通過。
実は、灯台に登る前のエイドステーションでなにやら早く灯台までいけと皆が言っていた。初めは訳が解らなかった。エイドステーション付近にチェックポイントがあると思っていたのだ。
しかし、そこではなく灯台の麓にチェックポイントがあるらしく、攣っている足を懸命に動かし、最後はダッシュで残り数秒に何とか滑り込んだ。
とりあえず通過はした。だが、次のチェックポイントまでのタイムを計算してみても全く間に合わない。最終的にゴールできない以上、この85km地点でギブアップするか、次の95km地点でギブアップするかの違いだけだ。
 
たとえ完走が無理でも、自分から諦める事は絶対しない!

その信念の元、迷惑にも街灯がない奥能登の雨が降る夜道をとぼとぼと歩いています。

しかし、次のエイドステーションで残り約10kmを残し、無念の回収車に収容。。。。
大会関係者に止められるまで走れば、あと数キロは行けたかもしれない。
しかし、その次のエイドステーションまで走らせてもらえるでもなく、ただ係員の手間を煩わせるだけならと、状況を判断し、信念を少し妥協。気持ち的には最後まで我を通したかったのですが、運営していただいている方々あっての大会。
悔やむなら、自分の実力の無さを。

人生初めての回収車を経験しました。

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