2020年6月28日日曜日

県境突破 その2

今回は、茨城県から栃木県へ自転車でいってみたいと思います。

今回の起点は、道の駅かつら。
ここのハイキング客用駐車場に車をとめて、チャリを用意。出発します!
道の駅の看板に、長ネギっぽい表示がありますが、これはこの地方の郷土野菜の赤首ネギです。レッドポアローというハイカラな名前がついています。なので、物産販売の表示らしい。

道の駅を出発して、那珂川の橋を渡らずに左折。
川沿いの細い道を行きます。この赤い橋は路肩がほとんどなく、大型車のすれ違いが困難なくらい狭い。だからこの橋の横に歩行者や自転車用の橋がもう一本あるのですが、通行止めになっています。休日は非常に交通量が多く、歩いて渡るのはかなり危険なのですが、田舎だからなのか歩行者用の橋を直さずに放置している状態が長く続いている。

川沿いを走っていって、青少年旅行村を通り過ぎ、御前山ダムの方に行く。

御前山ダム。人がいない。
湖面には行けないようになっている。せっかくあるのだからジェットスキーとかできるといいのですけどね。

ここのダム管理事務所ではダムカードの配布を行っていないらしい。

そして、ダムそばの県道を進む。
道の法面には耕した跡があちらこちらにある。
それらは皆イノシシがやったようだ。道路わきの注意書きにイノシシによる落石の危険とある。土木管理事務所が、俺たちの管理が悪いんじゃない、イノシシのせいだと書いている。
快適なきれいな道。
先に見えてきた橋を渡り右の方に進む。

ここから栃木県に入ります。
規制が解除されての県外移動ではありますが、私が行くところはほとんど人がいないようなところばかりで、わざわざ宣言するほどの事では無いかもしれませんが。。。(#^^#)
この標識の手前にも集落があり、ここを境に御前山の学校に通学する学生と、この先の集落からは茂木町の学校に通う学生が分かれるのであろうか?

集落の先の分かれ道。ここを県道291号方面の右に曲がります。
この県道はツインリングもてぎを横断する形で茂木町市街地へ続いています。

茂木町の真岡鉄道茂木駅に到着。
SLは当分運行されないようなので、駅には通学の学生と鉄道マニアの方たちぐらいしかいない。

1990年代にいろいろお金をかけてきれいにしたから、真岡鉄道の駅はどこもきれいだ。
学生たちの乗降が済んでしまうと、また静かな駅になる。
駅前にとまっていたJRバスの道の駅行きもお客さんが乗っていなかったようだし、平日のような感じ。

駅近くには八雲神社というこの地域で一番大きな神社がある。
神社の由緒書きでは、清兵衛という男の人が川で肥桶(糞尿を運ぶ桶)を洗っていると、川に何かが流れてきた。それを肥柄杓(糞尿を汲むやつ)でたぐり寄せて丘の上にお祭りすると、当時流行っていた疫病が収まり、作物の病害虫も少なく豊作になったそうな。
まりきれいなお話ではないけど、そのご利益をくれたご神体がこの神社に祭られているという事らしい。
夏越祭輪くぐりが毎年6月30日に行われるようだ。
私の地域でも6月に神社でお祭りをしたし、何処でも同じような時期に行うんですね。
そういえば年中半袖Tシャツですごせるフィリピンでも、インフルエンザが一番出るのが雨の多い時期らしい。長雨が続くと、日本で今問題の新型コロナウィルスの感染者が減らないという事かなあ? もっとも、昔と違って冷房もあるし、年中危険であるともいえる。。。
とりあえず、茅の輪をくぐって神頼みをしておきました!

そして、街の外れ。
駅から続くグリーン地帯。これは、その昔に茂木駅から鉄道を延伸しようとした名残りです。
反対側を見ると自転車道が伸びている。
川のところに橋脚の跡がありますが、この自転車道は同じく昔の鉄道跡地を使って山を越える途中まで伸びている。そんなに長くはない。その先は自動車道路の拡張に利用されているためだ。

山を越えたところで、再び道路と別れて右側に線路跡が見える。

そして道路の突き当り、烏山方面に行かずに右折して田んぼの中を見ると、山の端を回り込むように線路跡が残っている。この方向に進むという事は、現在の烏山線に接続する計画ではなかったという事だ。

その先にも遺構が残っている。ここまできれいに線路跡があるという事は、本当にあとは施設すれば列車の通行が出来る状態まで行っていたという事なんだろうなあ。

跡地は、今では農道として使われている。

跡地は、おおよそ中川郵便局まで続いている。
その先は跡が残っていない。
那珂川を越える鉄橋が作れなかったんでしょうね。。。。
これは御前山に残っている茨城交通の御前山駅から先も同じようなものだ。橋が架けられなかった。。。
一応昔話では、御前山の長倉宿経由で水郡線につなげる計画だったとか。

すぐそこは那珂川です。
橋の上から川を見下ろす。
いつ終わるとも知れない治水工事を眺めつつ、魚影を追う。。。

対岸に渡り、川沿いを走る。
1990年代に那須地方で大雨があった時、この道路まで川の水面が迫ってきていた。若干浸水しているところもあり、地域の消防団も集結していたっけ。
今の水面から10数メートルの高さがあるこの道路までだ。そういうことがあったんですよね。付近の船は全部流されたし、上流から家や牛などが流されてきていた。。。昨年の台風19号以上の浸水域です。

そして、そこからほど近い木須川の洞門。
山を回り込むように蛇行していたこの川の流れを、山をくりぬいてまっすぐ通したところ。
千葉県の方ではインスタ映えするといって観光地になっているようですが、こちらはあまり有名ではない。いつまで隠れスポットであるかはわからんですが。


上流側から見ると、古い橋の跡も残る。
川遊びしてる子供たちがいました。岩でケガしなければ、那珂川で遊ぶより流される危険が無いからこっちの方がいいかも。

この辺は棚田の観光案内がいくつかある。
山の方の集落ってこういう田んぼが多いから、そんなに珍しいとは思っていませんでしたが、どうなんでしょうね?

私は那珂川沿いから見える周辺の集落が、山に張り付くようにある姿のほうが趣あると思う。

ただ、残念なのがこういう田舎道に多い不法投棄。
最近のトレンドは、家屋を解体した時の残土です。
この辺にもあるし、筑波山周辺の山道や茨城県北部の山道にも多い。ダンプで来てサクッと落として逃げるという。しかも、犯人がわからないように意外と廃棄物を分別したものを捨てていくという。。。
最近は交差点とかに交通監視カメラがたくさんつけられているけど、田舎もやらないといけないですね。茨城県は今の時期、毎年農作物の盗難騒動で多くの被害も出ているんだし、人気の無い山道や、広い田畑、霞ヶ浦沿いの湖畔なども。見えないと思って霞ヶ浦に産廃を沈める人もいるしね。。。日本人は礼儀正しいとか、そういうことはないです。割合は少ないのかもしれませんが、やる人はやります。


林道まで舗装する必要ないと思いますが、茨城県内は住む人が少ない山間の集落が結構あります。だから生活道路であるので、細かくあちこちに舗装された山道があります。
そういうところに入り込んで捨てていくのは本当に残念ですね。撤去に数十万円から数百万円かかるらしいし、まずは地主さんがその費用を負担させられるから、しばらく放置されている場合がおおい。どうしようもなくなってようやく自治体が何とかするという感じ。

いい感じの里山を巡ったつもりですが、ちょっとしたもので後味悪いツーリングになってしまう。日本も中国やイギリスみたいにたくさんの監視カメラに囲まれて暮らすようになるかもしれませんね。。。。

このあとは、国道123号線に出て、そこから下伊勢畑経由で道の駅まで。
トータル50km程度のまったりサイクリングでした。

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