2020年5月5日火曜日

外出制限下のお遊び 7

はい、今回のお題は世界中で問題となっている新型コロナウィルスがらみでいってみましょう。日本の歴史を知るうえで、疫病って切っても切り離せない。世界中でもおなじでしょうけど。

という事で、当然茨城県がらみで、常陸大宮市の御前山からスタート!

歴史散歩&里山トレッキングは、有名地ではない所におきましては人との接触はほとんどない。多分、ブラタモリででも紹介されなければ、人と出会う確率は10人以下なのは確実。。。
御前山の名前の由来は、法王の位を有した道鏡さんと、女性として天皇の位を受けた孝謙天皇の住居がこの辺にあったという伝説からきているらしい。あくまで伝説です。

 整備されていてかなりきれいな道です。
標高が低いから、これから夏場にかけては蒸し暑いであろう。5月以降はあまりお勧めしないかな。(*´Д`)

 ついでに赤沢富士にも登っちゃいます。
こっちは上級者向けらしい。

山頂到着。。。。
つまらん。。。。
低い山故に景色がいいわけではなく、そして杉の植林が多くて植生が面白いわけではなく、ただ営林署の職員が巡回しているようなものだ。

 からの、白山神社。
以前はこの地方で有名な神社であったらしいが、今は全然人の手が入っていない荒れた神社です。 山の中にあり、今では定期的な手入れさえ行わえていない様子。神社には徳川の御紋があり、昭和の時代までは地域の人々から信仰を集めていた様子。

 神社から降りた麓には、村社の石碑があった。
明治時代&大正時代の村神様は、このように今訪れなければもう朽ち果ててしまうであろう所が多い。

からの、次は小美玉市に移ります。
ここは、国道6号線の茨城空港へバイパスを作る工事をしている最中の現場付近。
 竹原というところです。
まさに国道6号線の下に高速道路からの直通道路を作っているところに、このお稲荷さんと祠があります。

 ここは稲荷神社の境内に移された弓削道鏡さんの祠です。
それなのに、何故かこんなものが奉納されている。。。
 そうなんです。後世のいろいろな伝承から、道鏡さんは巨根伝説になってしまっています。

 多分後の世の作り話によって、このような子宝&子孫繁栄の神様になっちゃったんでしょうね。女性の天皇であった孝謙天皇の下で重用され、法王という位にまでなって、あの聖徳太子と同等の偉い人なのに、聖徳太子のほうは日本各地で超人のような逸話と共に菅原道真公のような神としてあがめられているが、対して弓削道鏡さんはこの男性のシンボルと共に子宝の神として祭られている。。。人気投票でいったら、こういう人になりたいという人は少ないのではないかと思う。(*´Д`)
そういうのはかわいそう。
私が話を作るとしたら、もっこり繋がりでシティーハンター・冴羽獠=道鏡さん!
孝謙天皇が権力争いの中で毒殺されかかっているところを、もっこり僧侶・道鏡が救う。

それは置いといて、医学や化学が今ほどではない時代、天候に左右されて飢饉や疫病の流行は大変な問題であった。ちょうど今のCOVID-19のように。
道鏡さんは独身の女性天皇に重用されたから、そういう話と結び付けられてしまったのではないかと思われますが、元々庶民の間では子供に恵まれることや生き延びる事は切実な問題であった。
茨城県各地にある道鏡さん関係抜きにした子宝祈願の神社。。。



そして、男性のシンボル以外でもこのようなものもある。
ネット検索などでは、卒塔婆塔とか犬供養、ざかまたとかで検索すると出てくるやつ。
これは石岡市八郷の辺りでY字路ではないところにあったから、珍しいなと思って撮影したやつ。 左は「同発菩提心往生安楽国」? 右は「願以日此功徳平等施一切」?

普通は集落のはずれあたりのY字路にあったりする。
これはお隣の小美玉市。
左が 「祭八衢比神田幡女人講」、右が「奉斎祭犬魂女人安全祈願」
犬が子供を沢山生むように、人間も母子共に安全でありますようにとの願いを込めた、地域の女衆がお祈りしたものです。
それと共に、これはその地域の外れのY字路あたりにたてられていて、風水的な、悪い疫病が入り込みませんようにとの魔除けでもあったりする。

これはまたまたお隣の鉾田市のやつ。
お寺のお札がY字の木の下に落ちている。この地区ではお寺で書いてもらっているのかな?
やはり昔の街道の分かれ道のところにある。
描かれている文字の中に、馬頭観音菩薩と読み取れる。
犬と共に、馬も昔は人間の大切な相棒&財産としてみなされていたんですね。
こういう分かれ道の場所には、二十三夜講の碑や馬頭尊なんかがある場合も多い。

これは水戸市の古い街道沿いにある子安様。
Y字の棒にお祈りを込めて立てるところもあれば、神社のお札を立てるところもある。

そして、これはまたお隣の城里町にある経塚。
その昔、疫病が流行った時に、通りすがりのお坊さんが一心不乱にお祈りして、石に法華経の文字を書いて埋めたというところ。

最初は全然関係なさそうな御前山の山歩きからスタートし、無理くりつなげた感がありましたが、疫病は大問題であり、いろいろな形で神社やお寺、民間信仰などがより合わさってその土地でお祈りされている。
何が正統とか、正しいとかではなく、とにかく頼れそうなものには何にでもすがりたい。科学が発達した現代から見ると、へんてこなものが多いなあと思ってしまうところがいっぱいありますが、わけもわからず不安をたくさん抱えながら生きなくてはいけない人からすれば、信仰ってそういうものなのでしょうね。

私の住む茨城県の田舎町では、その辺をうろうろ散歩してもほとんど人と出会うことはないからこのように史跡を見てまわれます。そうではない都会の人とかは、歩き回らずとも、ネットで検索などをしてみて自粛が解禁された暁には、運動不足解消にも歴史散歩などを企画してみてはいかがでしょうか?














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