前回に続いて、フレーム単体までばらしていきます!
ステムを押さえているアンカー。
フォークコラムの一部に負荷が集中しないように、アンカー下側へ支持部が伸びている。
過大なストレスがかかっても、コラムがぽっきりいかないように工夫しているんですね。
なので、重量も57gとかなり重い。
ヘッドセットはシンプルで普通。
上下のベアリング込みで68g。
これは、ワイヤーをチューブ内に通す際、カチャカチャしないようにチューブへ通す消音材。それと、フロントディレーラーケーブルをBB下へ通す際のハンガー下小物。
足しても25g程度。
ディレーラーハンガーが14g。
シマノのダイレクトマウント出来る105リアディレーラーが取り付けてあったが、ハンガーは共通仕様なんですね。
あと、ALLEZ SPRINTはフロントディレーラーハンガーが取り外しできるようになっていますが、ねじが固かったので外すのを止めました。外す必要ないし。。。
それで、フレーム単体になったので、重量を測定してみます。
フレーム重量は、1.505gです。(チューブをあとで通す際に、簡単に通せるようワイヤーを通しているから、ワイヤー3本、約45g込み)
ネットを見ていると、TREKのEmonda ALRの2023年モデルが1.205gなので、ALLEZの方が265g重いことになります。
結構な差になりますよね。(;^ω^)
ちなみに、カーボンフォークはコラム未カット状態で約390g。
こちらはほぼEmondaALRと一緒です。
ALLEZのフレームを観察してみます。
先ずは ヘッドチューブ。
1枚のアルミ板を加工して作っているという事で、合わせ目には溶接の肉盛がこんもりしています。SPECIALIZED的には、パイプを垂直に近い形で溶接すると、負荷がかかる部分であるから強度的に不安定要素が増して、よろしくないという判断らしい。負荷があまりかからない部分へ溶接個所を移動しているといっても、平らな板同士を線でつなぐことには変わりはないために、そこから破断しないようにロウ材をこのようにてんこ盛りにする必要があるんですね。ここはEmondaと比較して重量より不安定要素の解消を狙った部分かな? この肉盛りを含めても、ALLEZの方が重量有利なのかな?(製造方法の違いでどれだけ重量が違うかはわかりません)
ここはEmondaと一番違うところですね~
BBのところが二重構造になっています。
BBカップを取り付ける部分を囲い込むように、それぞれのチューブをくっつけています。
フロントディレーラーはBBの下側を、リアディレーラーケーブルとリアブレーキはBBの上側を通ります。
ワイヤーを完全に内装するというポリシーを感じますね。
もっとも、もっと作りやすくするなら、骨格をアルミチューブとリブで作って、ケーブル類を通す外側をプラスチックのカバーにすればいいんじゃない?って思ったりもしますけど。ただ、UCIのルール的に空力改善のカバーがダメってなると、こうしなくちゃいけないのかな?
Emondaは、この部分をワイヤー類外側通しにしてあって、重量と空力性能、価格のバランスをどの程度にまとめるかが、メーカー間で違いが出ているなと感じます。
また、シマノの105Di2電動コンポなんかを使う場合は、Emondaの場合採用しているBB径が大きいので、 実質的にケーブル内側通しが出来るんじゃないかって気はします。
Emondaは、シートチューブがカムテール形状ではなくて、シートポストが一般に採用されている規格のものが使え、ALLEZのTarmac SL7共通の170gのものではなく、もっと軽量なTOMSONのマスターピースなども使えます。(そこまでお金をかけられるなら、確実にもっと軽く出来るカーボンフレームを買えって言われそうですが。。。( *´艸`))
ということで、今回までで完全にばらし終わりました!
準備完了です。
次からは、組み立てを開始します。
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