ゆっくりとすすめている計画。
今回は機械式変速装置のワイヤーです。
シマノとカンパニョーロとニッセンのワイヤーセットがあります。
シマノは、トップグレードのポリマーコーティンという処理がしてあるワイヤーを使っているのですが、天つゆにどっぷり浸かったえび天のように、衣がぽろぽろ剥がれてしまうのです。シフト自体に影響はないのですが、一番の売りの部分が機能しないという事は、使う意味がありません。
これはセカンドグレードのオプティスリックコートのやつ。
若干青い色をしています。
これがカンパニョーロのウルトラシフト用シフトインナーケーブル。
型番的にはCG-CB009です。
こちらはニッセンのシフトケーブル。
この製品だけワイヤー直径が1.1mmです。実測では1.07mm。
シマノとカンパニョーロは公称値1.2mmで、実測1.22~24mm位です。
よーーくみると、より線の外側に平らな部分があります。線数も多く曲げた時のこしも弱めです。
これが外径部を円に近づけるために削った部分のようです。だから1.1mmになったのかな?
これがカンパニョーロの12S&13S用として売っているシフトワイヤーです。
型番で言うとCG-RD700です。 (従来のワイヤーが1本約900円に対して、これは約6800円します。1本でですよ!!!)
違いは線の色。摩擦抵抗を低減するための処理をワイヤー自体に行っているようです。
とりあえず、簡単にワイヤーのスムースさをチェックしてみました。
直径20cm位にぐるぐる巻きにしたニッセンのシフトアウターへそれぞれのワイヤーを通して、引っ張った時の重さを測定。
シマノのオプティスリックは180g位。
カンパのCB009は130g程度。
ニッセンとカンパのRD700は80g位。
ニッセンは線の直径自体も小さいし、ちょっと有利なのはわかりますが、シマノはわざわざ処理した意味が解らないくらいの数値ですね。(;^ω^)
シマノを悪く言うつもりはないですが、シマノ同士の組み合わせなら結果が違うのかというと、傾向自体は変わりません。
しかも、シマノの摩擦低減処理はワイヤー表面へのコーティングで、昔のスチールフレームのようなアウターケーシングをあまり使わないケースだと、インナーケーブルのコートを傷つける可能性が高く、性能が長持ちしないのではないかと思います。
逆にカンパニョーロの12S&13S用は、10Sや11Sにも使えるし、クラシックなラグドフレームへも対応できる懐の深さがある。地元のイタリアには、パイプをつなげてバイクフレームを作る工房もまだまだ多いし、そういった部分も影響しているのだろうか?
値段がべらぼうに高価なために、本当に消耗品として定期的に交換することが出来る人がどれだけいるのか?という気はします。。。(*´Д`)
あと、カンパニョーロのケーブルアウターは、あんなに固いのに5cmで曲げても性能保証しているようだ。
ワイヤーをハンドルへ通す方法も2通りあるのも以前からの伝統。
私のSPECIALIZED ALLEZ SPRINTって、5cmどころか3cm位だった。。。
カンパに変えて、このワイヤールーティングはやらないですけど、シマノはカンパよりワイヤー重いのに、この組み付けをやれるっていうのはすごいというべきでしょうね。
ここでもう一つ面白いのは、ニッセンのアウターって、線がコイル状に巻いてあるのです。ちょうどシマノやカンパのブレーキケーブルみたいに。ニッセンでは、コイル状に巻いてあるとワイヤーテンションによってコイル線の伸び縮みがシフト性能に影響しないように工夫してきたこと。だからこの取り回しでもすんなりバーテープが巻ける。逆にカンパはアウターを硬くして、インナーケーブルが通るところがひしゃげないようにしている。メーカーの考え方の違いでしょうか?
ケーブルはニッセンにしようかな~
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