え~、りんりんロードとは違って霞ヶ浦の方のサイクリングコースは、平坦な長距離コースという事が一番にアピールされているために、初心者の方はちょっとビビってしまうという事もあり、地元チャリダーの私がお手頃距離で楽しめるモデルコースを考えてみました。
設定としては、
1-基本的に霞ヶ浦のサイクリングコースを利用する。
2-1日で十分まわれる距離。
3-もちろん初心者の脚力を考えて無理のないコース。
そして、虫が少なくなり、サイクリングにはいい感じの季節ですが、日没も早くなるこれからの時期を考え、コースを考えましたよ~
起点は、土浦駅ではありません!
石岡駅です。
なので、輪行ではJR東日本のお得なきっぷ、週末フリーきっぷのエリアからは外れます。
近年リニューアルされ、きれいな感じ。
バスのあまりいないバスターミナルには、かしてつバスのうんちくが書いてあります。
ここは、その昔鹿島鉄道という鉄道路線があったところです。その跡地に、廃線後代替えのバスの発着所が出来たのです。
これがそのバス。
バスの後ろに10周年記念と書かれていますが、これはこの駅周辺は車の渋滞が結構あって、バスが遅れがちになるのですけど、茨城空港の開港に合わせて空港のアクセス便の目的もあり、鹿島鉄道の廃線跡をバス専用道路として再利用開始して10年経ったという事です。
何の因果なのでしょうかね?
鹿島鉄道が、大きな収入源の航空自衛隊百里基地の燃料輸送をしていた駅傍の貯蔵施設が、老朽化によって更新をせずに燃料輸送停止&鉄道の廃線を決めた。それがバス専用線整備の数年前。一方、この間銚子電鉄の作った映画「電車を止めるな」の主目的が自社変電設備の更新に2億円の費用がかかるから、お金をかき集めるために行っているという事実。それ以前にも、鉄道収入より濡れせんべいの利益の方が会社としての利益は多いのだとか。(#^.^#)
銚子電鉄へのエールのために言わせていただくと、熱意と強い意志があれば状況は変えられる可能性が大きい、頑張れ~!!!!
それでは出発!
かしてつバスのターミナルから常磐線を渡って駅の西口へ。
駅前には忠犬タローの像があります。
渋谷駅の忠犬ハチ公のようにご主人を待ち続けていたのだとか。
こうやって正面から撮影すると、子供たちにいじられて困った表情をしているように見えるのは気のせいです。。。(;^ω^)
そしてここからは駅前の通りを通って、街中の方へ。
古い昭和の町並みを抜けて、向かったのは常陸国総社宮という神社です。
近年建て直しをされてきれいになりました。
本殿の向かい側には、その昔、日本武尊が腰かけたとの言い伝えがある腰かけ石。
この説明が書いてあるボードの絵、どこかで見た画風でしょ。
そう、手塚治虫氏の作品、火の鳥。
ここは、手塚治虫氏のご先祖様がお抱え医師として仕えていた常陸国の国府藩の菩提寺だったらしいです。それにちなんでこのようなお守りや絵馬などがあります。
ただの漫画などとコラボしたキャラクターお守りではないんです。
そういえば、手塚治虫氏はそのご先祖様を題材にした作品も描いていましたよね。
今回のポタリングの交通安全を祈願し、市内から霞ヶ浦へ。
国道6号線を横切って、収穫の終わった田んぼの中を進んでいく。
のどかだ~
常磐線を渡って高浜の街中へ。
結構いい感じの神社がある。
今では結構珍しい茅葺の神社。高浜神社です。
さっき通った石岡市はその昔、茨城県地方の国府が置かれていた土地で、ここが水路を使った鹿島や海側からの玄関口であったらしい。
昭和の初めまでは現在の主要道路、国道といえども雨が降ればぬかるんだでこぼこ道。今のトラック輸送のように早く大量の輸送は困難であった。今の時代は、道路は国や地方自治体が作って維持管理するのが常識ですが、昔は誰かがやるという義務はなかった。だから船便や、地元有志がお金を出し合って作った鉄道が重要な移動や輸送の手段でもあったんですね。
遠い昔の高浜の海を想像しながら橋を渡って霞ヶ浦湖畔を土浦方面へ。
遠くに見えていた塔がだんだんと近づいてくる。
そうすると、橋も見えてきた。これが霞ヶ浦大橋です。
これを渡って行方市へ。
日本で2番目に大きい湖。
橋の上から眺めると、広いですね~
機会がありましたら、この大きな湖を一周するコースにもチャレンジしてみてくださいね。
大体150km位はあるから、走り慣れていない人は春先の日照時間の多い時期に時間をかけて計画してみてください。今だと午後4時には完走しないと暗くなるから、脚力に自信がない人は余裕がない。
渡ったところに道の駅がありますので、ここで小休憩。
ここはチャリダーが多いですね~
おや?
なめパックンというナマズを使ったバーガーは1日限定10食になったんだ。
以前はお勧めしていた卵かけご飯は提供中止になっている。
ご飯系は全滅か。。。。
おっ!
筑波山名物の福来ミカンと書いて、ふくれみかんと読む茨城県特産のミカンが売っていました。苗木自体は売っているので、行方市でも作っている人がいるんですね。
昔からある古い品種。日本固有の柑橘である橘と何かがかけ合わさって生まれた何百年も前の品種なので、種はあるし甘いと書いてあっても現在の品種と比較してはいけません。
そして、霞ヶ浦を走るときのランドマークである道の駅横の虹の塔とお別れして玉造の街中へ。
ここから鹿島鉄道の廃線横を通って玉造工業高校を目指す。
高校の目の前が旧鹿島鉄道の榎本駅。
いまは少しばかりの土地を残して宅地になっています。
この駅のところに百里基地へ供給する航空燃料の貯蔵施設があったんです。
高校から梶無川方面へ。
そうすると、河童の恩返しという説明版が!
この川岸の小高い所に、新選組の初代局長であった芹沢鴨の生家があったのです。
NHKでドラマをやっていたころは、こんな片田舎にも歴女と呼ばれる人達が来たものでした。跡地があるだけで何にもない田舎なんですけどね~
そこから数キロほどのどかな道を進むと百里が原という、現在は小美玉市百里、航空自衛隊の百里基地がある。
百里基地の正面入り口で受付をすると、入り口付近にある古い飛行機の野外展示を見学できます。ちなみに、受付では身分証明書の提示が必要ですので、免許証やマイナンバーカードを持参してください。
今でもわずかに現役で残っているF-4ファントムⅡの引退したやつや、前の型のブルーインパルスもいます!
平日は世界中で飛行するところはわずかしかない現役のF-4を見にファンがこの百里基地に集まっています。もうすぐに完全な引退ですからね~
こっちは私が子供の頃に飛んでいたブルーインパルス。
今の型になって、小さくなりましたね。
機動性は増したのかもしれませんが、離陸まで航空祭でやるあの儀式は昔の機体の方がかっこよかったなあ~
そして、百里基地の正面入り口からぐるっと回り込むと、こんな畑の中にホームセンターが。ジョイフル本田かな? って、ちが~~う!
これが茨城空港です。
最近では、TVドラマの半沢直樹で伊勢志摩空港として登場していました。
空港の前の交差点からすぐ近くには、空のえき そ・ら・ら。
道の駅ではないので、それ繋がりの情報共有がなく、一般的には地方の産地直売所的なイメージだから、休憩の穴場的存在。
ここでは、ソフトクリームがお勧めかな~
自衛隊の部隊マーク入りカップ付きもあり!
食べ終わったらお土産にどうぞ。
あとはおかめ納豆グッズ。
他ではなかなか買えない。
あと、結構子供とかが多いのだから、コンビニなどにあるようなホットスナックとかを売ればいいのにと思うのだけど、ここら辺の道の駅を含めてなかなかやってないんですよね。
ホットドッグとか中華まん、焼き芋やマカロン、たこ焼きなどなど。
なぜ目の前に親子連れたくさんいるのに、それに合わせた商品を考えずに自分たちの売りたいも
のばかりを売るのだろう? そういうのって、客観的に見ていて不思議なんですよね~
あっ、すみません、地元民としてよそに負けたくない気持ちが出ちゃいましたね。。。<(_ _)>
空のえきの前にはよそではなかなかお目にかかれないコンビニが。
セイコーマート。
北海道で有名なコンビニが、ここ茨城県にも結構あるんです!
ここで、北海道に行かなくても北海道民の感覚が味わえます。
そうしたら、ここから霞ヶ浦に戻ります。
その途中に手接神社が!
ここはカッパをお祭りした神社です。
先ほど通ってきた、芹沢家のお殿様にちょっかいを出したカッパ、それがここにお祭りされているのです。
その先には、万葉集に掲載された歌の歌碑が。
筑波山や霞ヶ浦近隣は、文字文化で現代に残る記録の中で、結構古くからのものがたくさんある。大和朝廷の頃から、その中心地域との交流が多くあったんですね。
そして霞ヶ浦へ。
ここから湖畔に戻ります。
少し行くと、沖洲地区の右手、田んぼの中に小高い丘が見える。
そう、この田んぼの中に古墳があるのだ。
縄文時代は水の中。そしてこの時代もぬかるんだ低地であったであろうと思う。そんなところにも古墳は作られている。他では、ちょっと小高い所とかに見下ろすように作られることが多いのに。三味塚古墳。個人的にはすごく不思議な感じ。
ちなみにこの古墳のすぐ後ろが高台になっている。
さっき通ってきた石岡市の高浜地区や霞ヶ浦大橋近くのかすみがうら市側にも古墳があるけど、それらは高台ですね。(;^ω^)
冬の渡り鳥がだんだん増えてきた霞ヶ浦湖畔をすぐ横に眺めながら石岡駅を目指す。
のどかですね~
こんな感じで、大体距離50km程度のサイクリングです。
冬場は日没が早いですから、大体午後4時には駅に到着するように無理をせず走ってくださいね~
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