もうすぐ今年もお盆です。
そして、第二次世界大戦が終わった終戦記念日でもある。
私が子供の頃は、親戚の人達がお歳暮に美味しいものを持ってきてくれるので、お盆が終わるのを楽しみにしていたとともに、夏休みの楽しい行事が大体終わって二学期が始まるまでにやらなければいけない課題について頭を悩まさねばならない憂鬱の始まりでもある。そのようなことを高校野球と終戦記念番組を見ながら考えていた。
大人になってそのような事は無くなったが、世の中も変わってきたのではないかなあとも思う。昔は盆と正月はどこのテレビ局も同じような番組を放送していて、レンタルビデオ店が出来た頃はどこのお店も借りられるものが無い位ビデオが出払ていたので、多分みんな考えることは同じ、つまらなかった。しかし最近は、テレビなどであまり戦争の事を扱うことが無くなって、地域の催しでやっている行事のニュースをちょこっと放送するくらいに減っている。
それが私を含め戦争を体験したことが無い世代の受け止め方なのであろうと思う。
2年前にそんな私がもう一度ヒロシマを訪れてました。以前には京都や倉敷の美観地区と共に修学旅行で行ったような気がするけど、ほとんど記憶がない場所。なので、いま一度見ておきたかったのだ。
以前の記事(広島日記を読んでみました!)
(Discover the HIROSHIMA)
(「この世界の片隅に」を2度観ました!)
そしてあの頃から今でも映画館で上映している片渕須直監督のアニメ映画「この世界の片隅に」。最近はこのこうの史代さん原作漫画をもとにしたテレビドラマもやっているので、そういうところから興味をもってみていくのもよいのではないかと思う。私が子供の頃は火垂るの墓やはだしのゲンなどのアニメ映画がありましたが、悲惨さの部分が結構強い作品なので、観るのにはちょっと覚悟がいりました。
この間このブログで画像を載せましたが、茨城県では土浦市の土浦セントラルで上映中ですから、大きなスクリーンで見るのが良いと思います~ お客さん少ないからほぼ貸し切り状態だったりします。(#^.^#)
それから、興味がありましたら街の散策も面白いです~
以前は土浦市って海軍の街であったのですが、今では忘れられた存在になっているのは、横須賀や呉は海上自衛隊の基地であるのに対して、土浦(阿見町)は旧海軍航空部隊の訓練地で船舶とは無縁なために、今は武器学校程度しか残っていないから。昔は空軍というくくりではなく、航空機は陸軍か海軍の所属であったんですね。
だから、各地で海軍カレーなるグルメがあるけど、ここ土浦市ではツェッペリンカレーなんです。
そんな土浦でも戦争の記録を見ることが出来るのはここ予科練平和祈念館。
ゼロ戦の展示と共に魚雷の展示もありました。
この魚雷は人間が乗って誘導するもので、特攻兵器です。発射されたら確実に死んでしまいます。脱出できないから。。。
なんで航空機の勉強をするところでこんな兵器の展示があるかといいますと、第二次世界大戦が激化してくると、人も飛行機も消耗して少なくなり、若い人まで軍事訓練をして兵隊に仕立て上げ、兵員を戦場に送り込むだけの組織になってしまったんですね。本来は少年たちのあこがれた一部の選ばれた人がなれる戦闘機パイロットの養成所だったんですけどね。(*´Д`)
隣接する自衛隊の施設に雄翔館がある。
立派なモニュメントもある。
あの有名な山本五十六大将の像もある。
眺めていると、外国(アジアの国からの観光客)の姿も見える。どんな意図でここを観光しようと思ったのであろうか?
館内には戦死した人たちの形見や手記などが展示されている。
多くが両親に宛てた手紙などだ。
終戦記念日が近くなると国の関係者が靖国神社参拝する問題が報じられる。
先の戦争で、作戦を指揮したお偉いさんたちが靖国神社に祭られているから外国では批判があるけど、同時に戦争で亡くなった多くの一般の兵隊さんたちも英霊として祭られている。
日本の一兵卒が戦争で亡くなることは、日本の国の為に命を落とした名誉ある死とされる。残された遺族からしてみれば、間違った戦争で無駄な死に方とは思いたくはないわけで、テレビなどではただ靖国問題とニュースにするのではなく、もうちょっとわざわざ参拝する意味を報じてほしいなあと思う。
昔、フィリピンにいた頃、住んでいた近くに日本軍の飛行場跡があった。
そこは高台に特攻隊員の慰霊碑もあり、当時の話なども聞かせてもらったこともあった。
主に日本語で語られるのは美談で、例えば玉砕覚悟の戦闘になる時には現地の人達の戦闘協力を断り、現地の人達に被害を与えなかったとかなど。
逆に現地の人からは、女たちは強姦されるから兵隊たちに見つからないように隠したなど。そういう話は腹を割って話せる相手じゃなくては言わないと思うので、普通に日本人が聞いても話す事はないと思うけどね。(;^ω^)
戦争にどっちが正しいという事は無い。
やってしまって、応戦したら、どっちにも必ず悪い点は存在する。
戦争になる前で事態を止める事、それが唯一悪い点をなくす、又は取り返しがつく状態に戻ることが出来る。破壊する前に。
ネットで情報があふれる現在、何かの考えに傾倒しようと思えばできるし、その逆も可。結局は人間次第なのですが、常にそれでいいのかと自問自答する意識は持ち続けたいと思いますね~
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