2018年10月22日月曜日

北海道 道北バスの旅 3/3

3日目は名寄から。

ここからもまた早朝の列車に乗ります。朝一ではないですけど。

老朽化もなにも、よく動いてますねという位にボロがむき出し。
この気動車が無くなるのが先か、線路が無くなるのが先か。。。

路線バス然り、鉄道然り、関東地方位の人口密度でも黒字化が厳しくて補助金を利用して運行している路線が結構あるのに、北海道の人口密度でそれらの交通機関が会社として利益を上げられるはずがない。
それならしょうがない、無くすしかない?
無くすと困るから、各自治体が補助金というお金を支払って路線バスやデマンドタクシーなんかを運行している。でも、根本的に資金が補助金だから、運行経路が町内循環とか、自治体の区切り内になってしまうことが多い。今回乗ってきた旧国鉄廃止路線のバス代替えは、元々の目的が代替えだけに日本有数の過疎地で長い距離を走っている。
私の考えですが、現在建設中の高速道路(無料区間含む)が稚内まで開通すれば、多分その時点で高速バス転換になるのではないかと思う。ここ数年、北海道の鉄道路線が危機的状況なのは判り切っているので、いわゆる乗り鉄をやっている。日高本線はわずかの差で自然災害が先に起こってしまい、乗れなかった区間が多くあるが、その他は何とか乗れている。他のJR各社のように復旧自体が難しい区間が多いのだ。
慣れ親しんだものが無くなるのは誰でも悲しい。駅の掲示板を見るとせつなくなりますね。(´・ω・`)

で、名寄から旭川行きの列車に乗り向かったのは士別駅です!
駅を降りると今では珍しい掲示板が!
「6時間を超えたものは消します」って、そもそもどれが6時間たっているかがわからん。携帯電話でメールする時代でも掲示板があることがすごい。

そして、駅から歩いてすぐ、士別軌道株式会社へ。

恐る恐る玄関を入る。

う~~~~ん。。。。( *´艸`)
何んとも趣のある待合室だ。これは列車のシートかな?

系統図、数字がいっぱい並んでいてよく解らない。。。
ストリート、アベニュー的な感じかな?

で、方面別に書かれている時刻表を見ると至ってシンプル。
予約が必要とか、土日祝日運休とかを除くとすごく本数が少ない。間違って乗り過ごしてしまったら冬場は凍死してしまうのではなかろうか?

本日は士別軌道の名物バスに乗るために、とりあえず朝一のバスでそのバスの始発バス停に向かわねばなりません。それで、乗るバスがこれです! すごい、個別の座席になっている、観光バスか?

関東近辺ではほぼ感熱紙に変わってしまっているから、意外とこういう整理券自体も貴重な体験。懐かしい!!

前乗り前降りで、この料金箱に整理券と運賃を入れるです。

士別の街を抜け、畑の中をしばらく走る。

運転手さんがここですと言うので降りた停留所。
まさにただの畑の中なんですけど。。。。

ここ30線というところが始発らしい。
奥の小屋がバスの待合室になっているが、ちょっと入る気になれない。

7時20分に士別発の風連行き、登校日運行のバスに乗ってきたわけだが、私以外に誰も乗っていない。たまたま? いや、わざわざ登校日運行なのにたまたまは無いだろう。このバス停のちょっと手前にあった小学校は閉校になっていたぞ? 雨とか天候の悪い日には利用するという事かな?

目的のバスも登校日運行だ。こっちは士別の街中行きだし需要はあるかな?
バス停の発着本数を見ると、茨城県で言えば筑波山周辺の石岡市八郷地区あたりの運行本数に相当する。(解かる人だけ解ればいいです。)
つまり、関鉄グリーンバスの柿岡車庫=士別軌道株式会社。
驚くほど小規模なバス会社。だけど北海道のこういう地方だからこそ昔のままの規模で現在に至っているのかもしれない。
きた~~~~!!!

今では日本中で数台しかない動く状態のモノコックバス。
今時の乗用車はオフロード車の一部以外ほぼモノコック構造なんですけど、バスはちょっと違う。

士別軌道の車庫に停まっている状態のバスをよく見ると、車体に沢山のリペットが見えます。現在の乗用車はスポット溶接で鋼板をつないでいますが、バスは鋲でとめているんですね。

これは茨城県つくば市の公園に保存されている国鉄時代の高速バスドリーム号。
これも沢山のリペットが見えます。こんな感じで、昔は飛行機のように作っていたんでしょうね。

いざ乗車して車内を見渡すと、元々は路線バスとして作られたのではないのだろうと思われるような手作り感がある。なにはともあれ、ここに来れば誰でも乗れるという事が素晴らしい。

さっき来た道を戻っていく。
相変わらず学校登校日運行のはずのバスだが、誰も乗りそうな気配はない。

士別駅前到着!
結局は私の貸し切り状態!!! まさに私の為に走ってくれたといっても過言ではないモノコックバス。

そして駅に歩いて戻ると、先ほどのバスが停車している!
もしかして、撮影のためのサービスか?

音威子府や新得など、北海道ではよく紹介される駅そばが何か所かありますけど、ここ士別駅にもあまり紹介はされませんがあります。残念ながらまだ開店前、乗り継ぎの待ち時間なんかにちょっと食べたくなりますよね。待合室でじっと携帯いじりながら待つだけだし。

おっ! 今日は私が乗ろうと思っていた特急列車が車両変更になっている!
何がやってくるのかな?

旭川から特急宗谷がやってきた。本来であれば、この列車が特急サロベツ&特急宗谷として来るはずだったんですけど。
数年前の札幌駅まで運行していた時は、特急サロベツが183系っていう古いやつで、特急宗谷がこれだった。183系が古くなって無くなっちゃうから、ダイヤをいじって札幌まで行かずに旭川折り返しでしのいでいると思われる。瀕死のJR北海道。。。。

おう!!! きた~~~!!!
リゾート列車ノースレインボーだ!!

リゾート列車だけに見晴らしがいいハイデッカー車だ。
これと違うクリスタルエクスプレスは以前に札幌から富良野まで乗ったことがあるのですが、車内はよく似ている。

車両の中ほどにはラウンジもついている。
他の人が談話していたので、全景は撮影してません~。


旭川駅に到着。
ここからは列車から高速バスに乗り変えます。

札幌市内に用事あるなら、列車利用よりもお得。まったり寝ながら時計台まで行けちゃう。

そして、札幌市内をぶらぶらして、夕方の飛行機で茨城空港へ。
今回は広い北海道の北部を駆け足で巡る旅でした。
本当はもう少し時間があれば、美深トロッコ王国とか行きたいところまだまだあったんですけどね。またの機会に行くとしましょう!





0 件のコメント:

コメントを投稿