年の初めにPENTAXのZ-1を修理した。その時にカメラにくっついていたズームレンズのばらし方を記録しておくことにする。
Zシリーズの一番安い標準レンズとして設定されていたのが、この28-80mmズームレンズです。当時新機能としてアピールしていた電動ズーム(パワーズーム)やそれを利用した機能が付随されている。
よく破損するのがこの部分。レンズをぶつけてしまうと、ここのカバーのプラスチック爪が折れてそっくり脱落してしまう。高価なスターレンズも同じ構造だから残念なポイントですね。
さて分解。各所ネジなどのこまかい部品は、無くさないように、気を付けながら外しましょう。
先ずはレンズ後端のカバーを外します。この部分にはパワーズームモーターへの電源端子がありまして、組み付ける際にこの部品をレンズマウントにつけたままだと接続端子を曲げてしまう恐れがあります。
次にレンズマウントを外す。
レンズの通信ピンは高さ違いで2種類あるので注意。そのほかレンズのマウントへGND接続する金色の小さなばねもあるので無くさぬように。
絞り環連動レバーを外す。
絞り環を外す。その際に側面にあるクリックボールとばねを無くさぬように。
絞り環ばね外す。2本パワーズームの窓外す。
ズームリングの連動突起がある。この突起を回して、ズームリングのゴムを外してリングの穴部分にピッタリとローラーが見えるようにする。(パワーズームとマニュアルズームの切り替え動作をして位置合わせ)3か所の穴にちょうどローラーが見えるような位置に合わせて、ローラーを外す。
左側にズーム位置を読み取るブラシがあり、右側にピント合わせの際にパルスカウントするスリット板があるので、それぞれ外す。
ズームリングの連動突起外す
その次はマウントの方。
こっちの部品を外していく
マイナスネジのくの字型レバー外す
レンズ接点ピン部のカバー外す
絞りレリーズレバーの押さえを4か所外す
ワッシャは裏表あるので、外すときはいですが、組む時には気を付けてね。
連動環のばねフックを外す
その下にあるリングも裏表の指定あるので組む時に注意
ブラシやエンコーダー板は組む際に脱落しないようにロック材を塗布する。(組む際にやるので、ばらすときにはどういうようについているのか観察しておきましょう)
ここまで部品を外したら、レンズマウント側のねじを外せば鏡筒からレンズユニットがそっくり外せます。
レンズクリーニングする際には、ここから各レンズブロックを外して作業します。ヘリコイドの組む位置を何らかの刻印をいれて覚えておくとよいかも。同じ部品を同じ位置で組めば、絞りやピントの調整を簡略化できますから。
当時の価格で大体3万円くらいだったと思いますが、こうやって見ると結構コスパがいいですね。今ではMADE IN JAPANでそれは無理だなあ~なんて思います。
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