2024年1月2日火曜日

PENTAX Z-1を修理する その1

今年のカメラはじめは、PENTAXのZ-1にしようと思い立ち、まずはカメラ集め。

ネットオークションで、個人が修理した個体を拾わないように注意しつつ、格安ジャンク品を収集。


 下側のカバーを外す。

Z-1pの場合は、パノラマ(フィルム面上下を遮光して横長の画像を撮影する機能)撮影用の機能が追加されたために、シャッターユニットの遮光枠を操作するレバーと日付映しこみを切り替えるスイッチが追加されている。

 下側のカバーは、電池が入る部分が強度的に弱く、割れているものが多いが、これはきれいでした。

ここでこのカメラの破損部分を一つ発見。

内蔵ストロボのカバーを外そうとボタンを押してもストロボがあがらない。

 ポップアップスプリングがかけられている爪が破損して、バネが外れています。

このカメラのウィークポイントで、確か生産終了以前に折れているものがちらほら出ていた。

 まるで囲ったこの部分


上側のカバーをはずしたら、とりあえずストロボコンデンサーの放電をする。

そしたら、グリップゴムと前側のカバーを外す。

これはZ-1Pのほうで、Z-1とは配線の色や通す位置が違いますね。ちょっとずつ違いがあるので、ばらす順番は同じでも、部品は組み替えの際に注意が必要です。


ホットシューやコネクター、取り付けネジ、配線などを外していくと、外部LCDを含む上側の基盤が外れる。ダイヤルのブラシを曲げないようにとか、MLボタン、シャッターボタンなどに基盤が伸びているからそれらを外すとか、ハンダで端子や基盤のランド接続してる部分を外すとか注意点はそれなりにあります。



この次はメイン基板を外していく。

下側から外していく。

次は前側。

シャッターユニットの基盤がここで接続されています。はんだごてでハンダを外すわけですが、その際に基盤のランドを剥がしてしまわないように注意です。剥がしてしまうとメイン基板が使えなくなってしまう。

前面のフィルムDX端子のはんだをはずしたら、次は上側。

こっち側の肩はリード線外す。

こっち側はリード線とハンダによるランド接続。

リード線とグリップ部に基盤のとめネジ外し、ねじ近くに基盤へ貫通する形でブラシをはんだ付けされているので、それを外す。

あと、その他にファインダーユニットをはずして、測光センサーを外せばメインの基盤は外せます。

ここでZ-1のウィークポイントをもう一つ。

測光センサーのくもり。

これもZ-1生産終了以前にすでに発生していた持病です。だから、いくらきれいで完動品ですといっても肝心の測光関係がダメダメに。ほぼすべての個体に発生するし。。。


 そしてメイン基板まで外さないと最初に書いたウィークポイントがあるストロボも外せない。だから、ストロボの修理の際には金属製のフックをねじの部分にはさんでとめている個体もあった。

とここで、Z-1のウィークポイントとは言い切れない修理するべき部分。

ゴミ防止にペンタプリズムの周りへ貼られているスポンジ。この糊の部分が経年劣化で塗装を侵食し 、ファインダーで覗いた時に変な帯のようなものが見えるようになる。

見えていたらペンタプリズム交換。見えていなければ、きれいに剥がして枠の方にスポンジを貼る。


このカメラのジャンク販売のポイントがこれ、シャッター羽破損。

もう一台のZ-1はギアの空回り。

さてどういうように合体させるか?

破損したシャッターユニットを直して、Z-1Pのほうを母体にするか?

ちなみにシャッターユニットはZ-1とZ-1Pでは違うものです。

パノラマ機構の部分を交換すれば行けるかと思ったけど、板の厚みが違うらしく入れ替えできず。。。羽の方を交換するしかない。

めんどくさい。

小さなばね掛けめんどい。。。

今日はここまで! 気力あるときに繊細な作業を実施する!












 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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