2015年12月5日土曜日

2015熊野古道トレイルラン大会に参加してきました! (大会後のオプションツアーの巻 その1)

大会翌日、宿を5時前に出発。
今日も出発が早いんです。

何故ならこのバスに乗らなくてはいけないからです。
ここ和歌山県のJR新宮駅前から奈良県の近鉄八木駅まで、日本最長距離の路線バスに乗ります!
 事前にチェックしておいたのですが、朝一番の便がなんと5時53分発なんです!
後でバスの運転手さんに聞いたんですけど、通学の為に利用しているお客さんに配慮しているのだとか。

さあ、出発であります~♪




もちろん始発の新宮駅からなので、整理券の番号は1番です!
 ひたすら乗り続けても、終点まで6時間もかかります。
その間、運転手の交代はしないらしいです。高速バスなどの長距離を走るバス便は、法律によって距離数制限がなされて運転手の交代が義務付けられている。だけど、一般道路を走る路線バスは6時間も走るのに距離数が200kmにも満たないから、交代をしないようですね。超過酷な労働環境ですね。。。



新宮市内を抜けてトンネルを通り抜けた。
多分もう山間部に入っていると思うがまだ夜明け前なので景色が全く見えない。
ふとバスを見回す。俺以外に誰もいない。運転手さんと2人きり。。。

ようやく辺りが明るくなってきた。


 朝7時前、川沿いの集落から学生が数名乗り込んできた。
ここら辺の学生はこんな朝早くに通学しなければいけないのか~。大変だなあ。
そして、幹線道路から外れて細い道へと入っていく。表示には番号がない。県道ですらないのであろうか?


温泉や集落がこの先にあるようだ。
 結構細い道をぬうように走っていく。




こんなところでも、バス同士のすれ違いがあるんです。
すごいなあ~!!

温泉街を過ぎると、私の最初の目的地「熊野本宮」です。
せっかく来たんだし、お参りをします。

元は川の中州にあったらしいですが、水害によって今の場所に移った。
元あった場所は今でも神聖な場所として撮影も禁止されています。なので、境内から外側で撮影した画像しかありませぬ。
伊勢神宮とか、一番重要なお社は撮影禁止になっているところが結構ありますので、参拝する場合にはよく周りに気配りをして、注意することが必要です。


数百メートル歩くと、熊野本宮大社に到着。
まだ朝早いので参拝客は数名しかいない。

ゆっくりと熊野詣でします。
あそこから先は撮影しません。
神域。
「新たなる自分自身の出発を、熊野で祈りて光り輝く!」

お参りを終え、戻ってきました~
おっ!
何名かの方にはお土産としてここから送った絵馬が届きます故、お楽しみに~

さて、ここからもまたバスの旅が続きます。
お~~やってきました! 本日2便目の八木駅行き特急バス。

ここからちょっと行ったところにある道の駅に移動します。
道の駅 奥熊野古道ほんぐう HP
おなか空いたので朝飯。
うどんは関西風が好きだなあ~。
関東風のは醤油の黒さが目立つけど、関西風はすっきりしたおつゆ。
お揚げはかなり甘く濃い味ですが。
そしてめはりずし2個。
ロールキャベツっぽいが、中身はごはんたっぷりです。
これ良いっすよね~。海苔を巻いたおにぎりだと海苔から腐敗しやすいから、こういうので巻くとお弁当にいいかも。

そしてお楽しみの産直品をチェック!
タケノコ芋?? う~む、なかなか珍しいものを見つけました。
買いたい衝動を抑え、ここは踏みとどまる。多分自家用車で来ていたら買っちゃっただろうな。
私は、ここで念願の「じゃばら」を購入! (タケノコ芋の上側、2個入りの青いやつ)
じゃばらとは、この近くにある和歌山県北山村の特産品で、この土地にしかない柑橘類です。
北山村 HP

ふと壁を見ると、ジビエの広告がありました。
うわっ! 鹿肉安!!!
俺鹿肉大好き。めっちゃうまいんです。だけど買うと高いからなかなか買えない。
山の中にいる鹿なら雑味無くておいしそうだなあ~。
芸能人の誰だか忘れました(杏さんだったかな?)が、 やはり鹿肉を絶賛していたというのを聞いたことがある。困るんだよね、有名人がそういうこと言うと。余計に買いづらくなってしまう。

そして道の駅近くのA-COOPという農協の販売部で格安ミカンを5kg購入。
甘くておいしいミカンが5kgで980円は安いですね。さすが生産地が近くにあるだけに、いいものが普通に売っている。



実はここでミカンを購入し、お土産の総重量が8kgになり、それを段ボール箱で抱えて移動するという行為が、後々大変なことになるとこの時に考えが及んでいなかったのだ。。。

ここからまた八木駅行の特急バスに乗り込む。
本日最終便なので、もう寄り道はせずにバスの車窓を楽しみながら近鉄八木駅を目指します。






ををっ!!
大型車同士のすれ違い。
本日初めてのバック。 いや~怖いっす、何故なら道路わきの側溝に蓋がないんですよ。こちらのバスも車輪が落ちないぎりぎりの位置まで壁際に寄ります。俺だったら怖くて寄れんわ。。。



十津川村に入りました~!
いよいよ奈良県です。



たぶん、十津川村の一番大きなホテル、ホテル昴から団体客が乗り込む。
ようやくここまで来て、私以外のお客さんが乗り込んできた。



そして、相変わらずバスは細い道を進んでいく。



十津川温泉到着。
ここは奈良交通の営業所があり、ここでいったん休憩が入ります。
運転手さんはここまで2時間くらい、あのプロフェッショナルの技を必要とする道を運転し続けてきたんですね~。お疲れ様です。
 私もしばし車外でリラックスする。

さあ、ここからあと4時間だぜ!!

あれ?
瀞峡って、昨日トレイルラン大会で通ったところだよね?




そして、私は乗っているだけだから楽ちんだけど、神経を使う細い道を進んでいく。
バスの運転手さん、カーブではミラーチェックは欠かせないし、本当に大変だと思いますね。(;^ω^)







おっ!
次なる休憩地の吊り橋が見えてきました。




吊り橋に到着。
ここで20分の休憩です。
谷瀬の吊り橋。

明治時代の水害で、川辺から高台に移住を余儀なくされたらしい。
ついこの間も水害があり、たくさんの爪痕が残っている。
そういう自然災害と闘ってきた歴史がここ十津川村にはあるんですね。
って、説明の文中に新十津川町ってくだりがあるけど、俺この間行ってきたばかりだわ!
新十津川町HP
北海道の新十津川町、札沼線の終着駅で鉄道路線的には廃線の危機である。
滝川からほど近いので、住民はバス+滝川駅利用であると思われ、廃線になったところで不自由するとは思えんけど、衰退するようでなんとも感情的には言い表せない部分がある。
ただ、いろいろ考えると、様々な部分で言いしれない縁というものがあるんですねえ~。

橋渡ってみます。
脅かしっこなしだぜ~!

なかなか危なかったぜ!
私はビビリ屋さんなので、本当に怖かった。。。

ここから、数年前の台風災害の痕跡をみながら更に八木駅目指す。




そして峠を越えると光景が一変。
柿の直売をしているらしきタクシー会社が見える頃には、学生の下校時刻と重なり、バスが生活路線として利用されていると感じるひと時。
一応路線バスなので、地域の利便性に配慮した時刻設定なんですね。
昔は奈良交通のバス専用船だったらしいです。この橋は。それ以前はここに鉄道を通す予定だったとか。ずいぶんと無謀なことを考えましたね、昔の国鉄は。





ようやく五条のバスセンターに到着。
お隣はイーオンの建物があり、ここまでくると都会だなあと感じる。
ちょっとバスの時刻表を見てみる。

新宮行の日本一路線バス。時間的には十津川村の学校に通う学生の下校時刻に合わせてあるのかなあ? そういう時刻に通過するようだ。
わずか数名の学生かもしれませんが、路線を維持しているのはえらいっすね!
よく行政区が運営するコミュニティーバスは、市町村を越えて運行はしていないから、奈良交通はぜひ頑張ってもらいたいなあ。

そうそう、今ならなんとこの路線で旅をしながら十津川村辺りにお宿を予約して旅行をすると、バス料金が全額補助されるようです。何ともお得なキャンペーン中。
他の奈良県南部地域も補助対象なので、お時間がある方は是非ですね~!





そして、五條から1時間弱。
ようやく近鉄八木駅まで到着。
終着駅で料金を支払い、ようやく日本一長い距離を走る路線バスを乗りつくしました!
ここまでくると、「お疲れさまでした」とともに何となく一緒に旅した仲間意識のような一体感が。(*^-^*)




半日にも及ぶバスの旅、ここにて終了であります。
思い起こせば、朝夜明け前に新宮駅を出発し、この終着駅には日暮れ間近。

私はここから本日のお宿へ移動です。
普通列車を乗り継いで、吉野駅へ。

で、ここからは山の上まで自力で登らねばならぬ。
あ~~、和歌山で買ったミカン邪魔~~!
なんのトレーニングなのかと思うようなこの苦行。。。
夜道をミカンとお土産を入れた段ボール箱を抱えて4km位移動するのでありました。。。

無事にお宿へ到着。

最終日の12月1日へ続く






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