2014年3月10日月曜日

Hyper PENTAXian

この間、友達からPENTAXのAFテレコンについて質問されたので、確認のために実験をします。

私は意外とペンタックスについては詳しい。
ペンタックスファンとか、ペンタックスマニアとか、まあそういった類だ。
自称、ペンタックスにはちょっとコダワリがある、今風に言うとハイパーペンタックシアン。(映像作家なんかをハイパーメディアクリエイターなんて、意味が解らんけどとにかくなんか凄そうだ、っていうような感じ)

とりあえずAFアダプターを探さねば。。。
防湿庫を漁る。
あ~~、懐かしい。PENTAX SPIIだ!
1960年代のベストセラーカメラ。
ペンタックス スポットマチックのマイナーチェンジ版。
ただ、私はちょっとカスタマイズしちゃいましたけど。
判りますか?
巻き上げレバーに指当てのプラスチックカバーがついています。
これはオリジナルのSPにはありません。後年販売されたKMというカメラの巻き上げレバーです。
KMというカメラは、基本的にSPのスクリューマウントをKマウントに変更したカメラになりますので、このように巻き上げレバーを簡単に入れ替えることが出来るのです。

あと、そのほかに電池も現在販売されているLR44アルカリ電池仕様にしてあります。
SPの電池は現在入手することが出来ないので、より小さなボタン電池にアダプターを介して電源としなければいけないのですが、そんなのは面倒です。なので、K1000というKMの後に販売されていた部品を使用して、改造してあります~♪ もちろん内蔵露出計も電池の電圧に合わせて再調整を施しています。


これは、K2。Kマウント初期の上級モデルでした。
上級モデルだけあって、カメラマウントが通常は真鍮にメッキ処理であるところをステンレス素材がおごられています。ステンレス素材はこのK2&K2DMDとLXのみ。
シャッターは電気制御と機械制御のハイブリット。PENTAXで初の縦走り金属幕。
カメラマウント周りには、絞りプレビューボタンやミラーアップレバー、電気制御の自動露出時に露出補正をするレバーなどが所狭しとついている。
しかし、これらが結構使っていると故障し易いので、その辺はうまい事オーバーホールをしてあります。

そのほかは、、、確か改造はしていないはず。


あっ、これは部品取り用のPENTAX MEですね。
多分使おうと思えば問題なく使える。
使おうとしたことは無かったですけどね。。。。

よく使っていたのは同時期に発売されたこのMXです。
世間一般でも、こっちのMXのほうが人気だったと思います。
内蔵の露出計以外は機械制御で作動するカメラで、その事に魅力を感じる人が多かった。販売していた時代はそれほどでもなかったようだけど、時代がどんどん電気的制御のカメラに移行するに伴い、手間隙かかる機械制御のカメラが絶滅していった。その、無いものねだりもあったのだと思う。
 細かく見ていくと、フォーカシングスクリーンが交換できたり、モータードライブや長尺フィルムが使えたり、いろいろとシステムが充実していたのもマニア心をくすぐったというのもありそうだ。
ただ、後年に人気が出たころにはその大半のアクセサリーは希少品となってしまっていました。

こちらはSFNnとMZ-10です。
PENTAXといえばカメラに内蔵されたポップアップストロボが特徴と自社でアピールし続けていたものでした。
細かいことを言うと、取り外しの出来ない内蔵式ではそうかもしれませんが、同じころにはオリンパスがグリップ内にストロボを付けていたり、チノンや京セラがホットシュー部分に着脱式の超コンパクトなストロボを付けていたりしていて、業界全体がレンズ一体型のコンパクトカメラがストロボ付きで便利だからレンズ交換式の一眼レフカメラにも付けようとしていたのでした。

残念な情報としては、上の画像にあるカメラは共に、その特徴であったポップアップストロボの故障が中古品に多い。ばねの力でストロボを跳ね上げるのですが、そのばねを引っ掛けているプラスチックの部品が長き時間経過すると折れてしまう。まあ、5年、10年それ以上経過した場合の故障なんて想定してはいないでしょうから、メーカーの責任というのは酷ですし、商品サイクルが短くなっている昨今、実際に市場では問題にされてはいない。

これはLXです。
確か、PENTAX75周年記念で販売されたLX Titan。
そんな記念モデルでも改造をしちゃってまして、言うなればPENTAX 2000Tiかな?
ベースはもちろんLX Titanで、それをLX2000の貼り革に交換してあります。ファインダースクリーンも。

う~~ん、いつ見てもかっこいい!
金属の板を何度もプレスして、このようなきれいな曲線に加工している。
通常のモデルはアルミ板なのですが、LXはこの記念モデルを作る時点で、もうあまり長くは生産しないだろうからということで、硬いチタンの板を加工してもよいだろうという事になった。(継続的にやっちゃうと、加工の為の金型を壊しちゃいますから)

同じような色のリコーレンズを装着。
LXのチタンカラーとリケノンレンズのアースブロンズカラーがマッチする!
 とはいえ、今ではPENTAXとRICOHは同じ会社。リコーイメージングだ。




おっと、カメラをいじっていてあっという間に時間が過ぎてしまった。。。。
目的を果たさねば。


 PENTAX AFアダプター。
その名のとおり、オートフォーカスじゃないレンズをオートフォーカスできるようにするアダプターです。1990年頃に発売された製品だから、およそ四半世紀も作り続けられている寿命の長い製品だ。今時のカメラ製品の中では結構珍しい部類である。

本来の製品が使用される想定ではこのような感じになる。
PENTAX製のMF(マニュアルフォーカス)交換レンズを装着し、AF(オートフォーカス)カメラで使用する。
時代がオートフォーカスのカメラに移行する過渡期で、交換レンズのオートフォーカス化に時間的な遅れが生じていたが、それを少しでも緩和するための製品です。同時期ではニコンも作っていました。

そのほかにこのような使用方法が当初から出来た。
AFレンズにアダプター。


PENTAX 6X7レンズを装着してのAF撮影。


ただし、PENTAXのスクリューマウントレンズではAF撮影が出来ません。
それはなぜか?




そこでこういう実験をしてみます。
タムロンのアダプトール交換マウントをAFアダプターに取り付けて、AFが作動するか?

結果、スクリューマウント以外はAFが作動しました。
さあ、このマウントを見比べてください。何が違うでしょうか?
 色が違いますよね。
そう、このマウント部の電気的な通電がするか否かで決まります。
一言で言うなら「マウント部の通信ピンが全てショートしていればAFは作動し、全てオープンなら作動しません。」
多分、自動露出対応のPENTAX KAレンズ以前のKレンズでもAFを作動させようとしたからそうなったんでしょうね。一応開放F値F2.8より明るいレンズでAFが作動すると言っていますが、Kレンズでは開放F値の情報を取得できない為に実際の作動では関係なく作動してしまう。

そして最後に、私の友人の質問に答えましょう。
このAFアダプターで、アダプターのマウントを交換すれば、どのようなメーカーのレンズでもPENTAXのデジタル一眼レフカメラでAF撮影が可能です。
その際には、
1-通信ピンを全てショートすること。
2-AFアダプターのレンズが動く範囲にレンズの後玉などが接触しないようにすること。

自己責任で、PENTAXのデジカメ&レンズ達を楽しんでくださ~~い!!











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