2017年6月2日金曜日

100周年記念のニコンミュージアムに行ってきました!

金曜日、行こうと思っていてもなかなかいく機会がなかったニコンのミュージアムに行ってきました!

品川駅から近いサラリーマンが沢山行き交っているオフィス街の一角にあります。
なかなか田舎者にとっては踏み込みづらい土地であります。。。( ;´Д`)





ニコン100周年という事で、特別展示を行っていました。






なるほど~、100周年記念もさることながら試作機を実際に見ることが出来るというのは面白い!
早速見ていきますよ! しかも写真撮影OKだし、雑誌の記事でしか見たことないものが実際に目の前で見ることが出来るってこの機会しかないですよね。


早速、NIKON Sの前身から。
ニコンってコンタックスのレンジファインダー機みたいなのを作っていたのですが、こちらはそれとは違うライカマウントバージョンです。レンズは作っていましたが、カメラも出そうとしていたんですね。( *´艸`)

こっちはSPにTTL露出計を付けてバヨネットマウントにしたものですって。
SPのマウントとは違うから、ライカのMマウントっぽいのを試していたんですね。あとから思えば、出さなくて良かったねというとこですね。

こちらはニコマットFTの試作機らしい。
ちょっと前にTTL露出計のPENTAX SPが一般に試作品公開されていたから、これもこのまま販売しなくて良かったねというところですね~。(#^^#)

こっちは絞り優先自動露出の試作機らしいです。
PENTAXがESというカメラで先行していて、ニコンとしても技術的に負けられないという事で研究していたんでしょうね。
ちなみにPENTAXの初代ESは、とりあえず製品になったものの、自動露出の為の電気回路はなんとかかんとかカメラ内に押し込んだという感じで、生産性は非常に悪かったようです。
あの頃の電気部品は、その後の基盤に使用される部品と違い体積の大きなものが多く、カメラ内部の隙間を見つけては押し込んでいくという感じのようですね~。(#^.^#)

こっちはニコンF301の前身になるカメラのようだ。
シルエットがコニカのカメラに似ていると感じるのは私だけではないと思う。
おぼろげな記憶をたどると、あの頃フィルムの自動巻き上げの先駆けがコニカのカメラであったと思う。これをそのまま製品化したら、モロにパクったと思われるんじゃないかな?

こっちがF301の製品直前バージョン。
Konica FT1Motorとは言わせないぞ~。(#^.^#)

こっちはニコンF4の試作品だ。
ごっついですね。もともとニコンはファインダー交換式で頭がでかいだけに。

そして、隣のガラスケース内にはF3の試作機が並んでいた。
TTL露出計のみならず、自動露出の搭載も当初から計画していたんですね。
シャッターの電気制御をやるなら、絞り優先自動露出も入れてしまえといったことなんでしょうね。

こっちはF3の製品間近の試作品。
説明によると、ニコンの人も不明な電気接点がマウントにあるという。

これですね!
これはどこかで見たことありますね~。


これですね~。
これはオリンパスのOMF、国内名ではOM30です。
OM30はAFレンズと組み合わせてAFカメラとなるのですが、この電気接点はAFレンズでピントが合った時にシャッターを切るための信号を送る役割のようです。
OM30はカメラ内にAF測距回路がありますが、実はレンズにも同様のAF測距回路が組み込まれていて、専用のレリーズケーブルをレンズに接続してカメラのシャッターボタン上に設置します。そしてそれを押すとAFが動き出して、さらに押し込むとシャッターが切れるという動作をする。
このマウント上の端子は、レリーズ信号という事になる。
ニコンF3試作機の場合は、カメラ側からレンズの測距をON・OFFするためのものになるのかな?

多分F3の場合も、AFレンズを組み合わせて使うための研究をしていたのだと思う。
最終的にF3はF3AFというほぼ全てF3から改造されたカメラを使う事でAFを実現しましたが、あれ自体もひとつの試作品に近いですよね。。。( *´艸`)

こちらはカメラ基板。
スライド抵抗が時代を感じさせますね。調整が全てアナログという。

こっちはF401の試作品みたい。
これはAFの評価用かな? AFカメラに切り替わってくると、シャッターボタンに直接レリーズケーブルを取り付けることが出来ない機種が増えてきたから、こんな感じで作っちゃうことありますよね。

その他、常設の展示コーナーにはNASA仕様モデルがありました。
実際にNASAで使用していたカメラは全部色を塗りつぶしていたから、これは予備機かレプリカかな???

こっちはスチルビデオカメラ。
使っているのは見たことないなあ。。。。

これはうっすらと記憶があるような、無いような。。。
このころのカメラはめちゃくちゃ高価だったんですよね。確か300~500万円!
一応値段はついていたけど、何処かの大手報道分野の企業でなければ導入できなかった。
この後辺りから、デジカメが普及しだしたんですよね。野茂英雄がメジャーリーグで活躍して、それをニュースの1面に入れるのに、アメリカの球場で撮影後にすぐモデムで日本に転送したらしい。

ようやくアマチュアカメラマンが買える値段になったのがこのD100辺りから。
APS-CサイズのCCD撮像素子で600万画素。それでも25万円位したし、バッテリーも1個1万5千円もしたから予備のバッテリーを買えなかった。。。

この頃、ニコンのフラグシップ機でも600万画素位で、カメラショーでは畳3畳分くらいの大伸ばしにして綺麗さをアピールしていました。今では携帯電話のiPhoneのカメラのほうがよっぽど綺麗ですから、この10年ちょっとでカメラの撮影機能がかなり浸食された感はありますね。

カメラの他にこういったテスターも展示されてました。
昔はフィルムを少しづつ撮影していたが、今では桁がいくつか違う位の撮影をいとも短時間に行ってしまう。だから、耐久力も昔は数万回だったが、今ではプロ用機で100万位やったりするようです。

探検家の植村直己さんのカメラも展示してありましたが、今だとこんな重くて大きな装置は必要ない。時代ですね~。昔の人は大変でしたね。

他にも昔使った懐かしき測定器(あれ?トプコンだったかな?)や測量機、顕微鏡やステッパー、その他医療機器なども展示してありました~。

一通り見学して、すぐ近くのキャノンの展示もついでに見た。
こっちはたいして面白くない。。。電気屋さんの展示とあまり変わらん。( ;´Д`)
早々に退散。

そして、遅いお昼を食べようと品川駅近辺をうろうろしたが、あまり興味をそそられるお店が見当たらない。田舎者だと、お昼のTV番組で紹介されているようなおしゃれなお店は苦手なのだ。(たぶん私だけか)


品川から山手線で上野に移動。


上野と言えば聚楽。
子供の頃から心に刻まれている記憶。上野の公園の方を見ると、洋風の建物に「聚楽」って文字が見える。
駅近くのお店はランチタイム終了らしい。
だけど、公園の方はやっているだろう~♪

えっ!?
建物の老朽化と共に閉店してしまったようだ。。。残念。
今は建て替えをしたところにいろいろな店舗が入っているが、そこのライオン堂で昼食することにする。

お~、懐かし系の赤いウィンナーが入っているナポリタン。
うまいっすわ~♪

ビルを登っていくと西郷さんの銅像に出る。
辺りは修学旅行の学生でいっぱいだ。
学生の皆さんには、今のこの風景が若かりし日の記憶になるんでしょうね。
何処から来たのか知りませんが、友達同士東京を楽しめよ~!!

上野や東京は私が子供の頃とずいぶん変わりましたが、今でもここは沢山の学生であふれています。彼らが何十年後かにこの地を訪れることがあったらどう思うのかな~なんて考えながら、帰宅しました~。













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